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とと姉ちゃん

あらすじ:父親代わりの“とと姉ちゃん”常子が活躍!小さな家族の大きな年代記
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視聴タイプ
見放題
配信期間
2019年03月17日 19:10
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とと姉ちゃん 動画情報

タイトル名 とと姉ちゃん
ジャンル

160エピソード

(1)    「常子、父と約束する」
昭和5年。静岡県遠州地方。主人公・小橋常子(内田未来)は、きれいなものが大好きな好奇心旺盛で行動力のある三姉妹の長女。染工会社で働く家族思いの父・竹蔵(西島秀俊)を「とと」、おっとりしている母・君子(木村多江)を「かか」と呼び、家族仲良く暮らしている。小橋家には家訓があり、月に一度家族全員でおでかけすることを習いとしていた。しかし突然、竹蔵にお得意先の接待が入り、初めて家訓が破られることになる…。
(2)    「常子、父と約束する」
とと(=父)・竹蔵(西島秀俊)が初めて破った「月に一度皆でお出かけする」という家訓。すねた次女・鞠子(須田琥珀)と三女・美子(川上凛子)は、竹蔵のお得意先の大迫(ラサール石井)が持ってきた絵に落書きをしてしまう。困る常子(内田未来)の前に現れたのは、風来坊の叔父・鉄郎(向井理)だった。鉄郎の出現により、汚した絵がバレてしまう。「本物だ」と動揺する鉄郎。竹蔵は常子が今まで見たことのない表情になる…。
(3)    「常子、父と約束する」
「自分が責任をとる」という竹蔵(西島秀俊)。常子(内田未来)は私たちも謝りたいと大迫(ラサール石井)のところへ向かう。事情を説明し謝る常子たち三姉妹と竹蔵。汚した絵を買い取りたいと竹蔵は申し出る。「世間的には価値がなくても、とと(=父)にとっては三人が力を合わせた傑作だから」という竹蔵の言葉に、鉄郎(向井理)はあきれるも、常子たちは嬉しくなる。しかし、無理が重なった竹蔵は、突然結核に倒れてしまう。
(4)    「常子、父と約束する」
家で療養することになったとと(=父)・竹蔵(西島秀俊)。少しでもそばにいたい気持ちを抱えつつ、家族にうつってしまわないよう離れて生活していた。常子(内田未来)はそんなととの気持ちを察して、気丈に振る舞っていた。そんな中、正月を迎え、常子は今日だけはととの近くにいたいと百人一首を持ち出す。強すぎるかか(=母)・君子(木村多江)を尻目に、常子が一枚だけとれた札は、自分の名前の由来となったものだった…。
(5)    「常子、父と約束する」
一向に病状が良くならない竹蔵(西島秀俊)。常子(内田未来)たちは、誰もそのことを口にせず明るくふるまっていた。そんなとき再び叔父・鉄郎(向井理)が小橋家に現れる。常子は鉄郎から、竹蔵が毎年家族で行く花見を楽しみにしていることを聞くも、その時期はとっくに過ぎ、桜は散ってしまっていた。「花咲かじいさんじゃなきゃ無理だ」と諦める妹たち。だが、常子はあることをひらめき、竹蔵が働いていた染工会社へと向かう。
(6)    「常子、父と約束する」
花見を終えた夜、興奮して眠れない常子(内田未来)は、台所で水を飲んで子ども部屋に戻ろうとすると、書斎で寝ているはずの竹蔵(西島秀俊)から声をかけられる。そこで常子は竹蔵からある大切な願いを託される。そして、その数日後、竹蔵は息を引き取る。皆が悲しむ中、ひとり涙を見せない常子。次女の鞠子(須田琥珀)から、冷たいとののしられる。何も言わず家を飛び出す常子。涙を流さないのは、父と交わした約束があった…。
(7)    「常子、妹のために走る」
昭和10年。15歳になった常子(高畑充希)は小橋家の家長であり、戸主として、一家を支えようと頑張っていた。母君子(木村多江)は竹蔵がつとめていた染工会社で女工として働き、杉野社長(田山涼成)の援助を受けながら一家は何とか浜松で暮らしていた。そんなとき、末っ子の美子の様子がおかしいことに常子は気づく。どうやら父がいないことで級友の輪に入っていけず悩んでいるらしい。常子は何とかしようと立ちあがる。
(8)    「常子、妹のために走る」
美子(根岸姫奈)の教室にたどりついた常子(高畑充希)はそこで独りぼっちの美子を見てしまう。一計を案じた常子は、ともだちに美子の魅力を伝えようと一芝居うつが、見事に失敗。逆に美子の信頼を失ってしまう。その夜火災が発生、火消しにでた常子だったが、男たちの迫力に気おされ、ろくに役に立つこともできなかった。常子は父親代わりがなにひとつできないことに落ち込む。
(9)    「常子、妹のために走る」
美子(根岸姫奈)のことで悩む常子(高畑充希)のもとに突然、ふらりと叔父の鉄郎(向井理)が現れる。鉄郎は小橋家が大切に食べてきた米を食べ尽くし、再び逃げてしまう。困り果てたとき、常子は一枚のチラシを見つける。そこには運動会の二人三脚で1位になれば、米が1俵もらえると書かれていた。これだ!と母・君子(木村多江)と二人で早速、練習し始める。しかし運動会前日、君子は手首にけがをして走れなくなってしまう…。
(10)    「常子、妹のために走る」
運動会当日。母・君子(木村多江)の代わりに常子(高畑充希)と二人三脚を組むことになった次女・鞠子(相楽樹)。運動音痴の鞠子は、練習するも常子と全く息が合わない。その様子見て、玉置兄弟が人生は諦めが肝心と笑う。一方、三女・美子(根岸姫奈)は頼りにならない常子にいらだちを隠せない。元気のない美子を励ますためにも、優勝して賞品の米1俵を勝ち取るためにも、どうしても1位を狙いたい常子たちだが…。
(11)    「常子、妹のために走る」
笑顔を取り戻した美子(根岸姫奈)に安どする常子(高畑充希)。が、その喜びもつかの間、竹蔵の元上司・杉野(田山涼成)に「援助を打ち切らせてほしい」と告げられる。途端に生活が苦しくなる中、三女・美子が風邪で倒れ込んでしまう。かか(=母)・君子(木村多江)を心配させたくないと我慢していたのだ。そんな小橋家の危機を察したのか、叔父・鉄郎(向井理)が舞い戻ってきて、事態は思わぬ方向へと向かう…。
(12)    「常子、妹のために走る」
生活のために、かか(=母)君子(木村多江)が、めかけになってしまう。焦る常子(高畑充希)は、お金を稼ごうと仕事を探すが見つからない。叔父・鉄郎(向井理)が「はとを売ればお金になる」と言っていたことを思い出し、三姉妹ではとを捕まえるも、結局一銭も稼げずじまい。家に帰ると君子の姿はなく、よそ行きの着物がなくなっている。必死に近所を探す常子たち。その先で語られてこなかった君子の秘密を知ることになって…。
(13)    「常子、はじめて祖母と対面す」
母・君子(木村多江)の突然の告白により祖母の存在を初めて知る常子(高畑充希)。祖母・滝子(大地真央)は東京・深川の製材問屋「青柳商店」の大女将(おかみ)で、とても厳しい人だという。竹蔵(西島秀俊)との結婚に反対された君子は、滝子と絶縁し浜松にやってきたのだった。しかし竹蔵亡き今、自分の稼ぎだけでは三人の娘を育てることが難しくなってしまった。君子は、東京に行き滝子のもとで暮らすことを提案する。
(14)    「常子、はじめて祖母と対面す」
東京・深川に引っ越すことになった小橋家。常子(高畑充希)たちは最後にもう一度物干し台にのぼり、思い出の詰まった浜松に別れを告げる。そしてやってきたのは、所狭しと木が並び、男たちの活気であふれる木場の町。常子は、母・君子(木村多江)の実家、「青柳商店」の豪勢な造りに驚く。店前で番頭の隈井(片岡鶴太郎)と出会い、座敷に案内される。生まれて初めての祖母の滝子(大地真央)との対面に緊張する常子たちだが…。
(15)    「常子、はじめて祖母と対面す」
初めて祖母・滝子(大地真央)と対面した常子(高畑充希)は、その風格と強い目力に圧倒される。しかし常子たちの緊張をよそに、滝子は「よく来たね」と優しく迎え入れてくれたのだった。君子(木村多江)も、昔とは違う母の穏やかな姿に安どする。そんな中、常子は一人の青年に声をかけられる。それは君子がいない間に青柳家の養子となった青柳商店の若旦那・清(大野拓朗)だった。新たな出会いに胸の高鳴りを覚える常子だが…。
(16)    「常子、はじめて祖母と対面す」
働き口を探し回る君子(木村多江)。だが、断られてばかりでなかなか見つけられずにいた。心配する常子(高畑充希)だが、清(大野拓朗)のことが頭にちらつき、勉強に身が入らない。しかし清は、わざとらしくため息をついては苦労話にかこつけて自慢をしたがるナルシストだった。思っていた人と違う…と思い始める常子だが、清との会話の中で君子の助けになるヒントを得る。常子は急いで祖母・滝子(大地真央)の部屋に向かう…。
(17)    「常子、はじめて祖母と対面す」
祖母・滝子(大地真央)の仕事に同行することになった常子(高畑充希)。滝子の広い人脈から、母・君子(木村多江)の働き口を見つけたいと思ったのだ。客との何気ない会話から仕事の先行きを判断する滝子の姿に常子は感銘を受ける。そうやって滝子は、女性でありながら二百年続く老舗を守ってきたのだ。一方で、滝子は常子が情報収集のことを鋭く見抜いたことに感心していた。そしてある夜、滝子は常子のことで君子を呼び出す。
(18)    「常子、はじめて祖母と対面す」
君子(木村多江)は、滝子(大地真央)に呼び出され思わぬことを聞かされる。滝子は常子(高畑充希)の中にあるおかみの資質を感じ取り、常子を清(大野拓朗)の嫁にし、青柳商店を継がせたいと考えていた。昔と同様に家を優先して自分の考えを押し付けようとする母に君子は激しく反発、再び家を出て行く決心をする。理由も分からぬまま、君子に連れられ常子たちがやってきたのは青柳家のすぐ裏にある仕出し屋『森田屋』だった…。
(19)    「常子、編入試験に挑む」
君子(木村多江)と滝子(大地真央)との対立により、急きょ仕出し屋「森田屋」に居候することになった常子(高畑充希)たち。そこで出会ったのは、おかみ・森田まつ(秋野暢子)、大将の宗吉(ピエール瀧)、妻・照代(平岩紙)、娘・富江(川栄李奈)と板前の長谷川(浜野謙太)という個性的な面々。常子と鞠子(相楽樹)は慣れない弁当作りや配達の仕事に励みながら編入試験に向けて勉強を始める。一方君子は浮かない様子で…。
(20)    「常子、編入試験に挑む」
仕出し弁当配達の帰り、常子(高畑充希)は、お寺で植物の実験をしている帝大生の星野(坂口健太郎)に出会う。苛酷な状況で育てた植物は順応して生命力を高めるのだという。森田屋に戻ると、慣れない仕事に手こずる母・君子(木村多江)の姿があった。星野の言葉を思い出し、君子を励ます常子。そんなある日、常子たちは弁当の種類を間違えて配達してしまう。「もう頼まない」と激怒する得意客が押しかけ、一大事へと発展する…。
(21)    「常子、編入試験に挑む」
弁当を間違えて配達してしまった常子(高畑充希)たち。「味」と「信用」を守るため、常子や鞠子(相楽樹)、君子(木村多江)たちは一軒一軒謝罪して回る。途中、長谷川(浜野謙太)から慰めに言われた一言から、高い弁当を配った客にも謝り始める常子。「別に来なくても」と不思議がる客たち。だが、まつ(秋野暢子)は、その心意気を褒める。そして祖母・滝子(大地真央)は、ますます常子を跡継ぎにしたいと思いを強くする…。
(22)    「常子、編入試験に挑む」
仕事の合間で勉強していた常子(高畑充希)と鞠子(相楽樹)は無事に編入試験に合格し、女学校に通い始める。しかし、新たな学校生活で待ち受けていたのは、クラスメートの冷たい反応だった。孤立している時、常子は一人で読書にふける中田綾(阿部純子)を見つける。「私は一人で平気だから」と取り付く島のない綾。うまくいかず悩む常子の前に、以前配達の帰りに出会った植物学を学ぶ珍妙な帝大生・星野(坂口健太郎)が現れる。
(23)    「常子、編入試験に挑む」
常子(高畑充希)のことを思い出せないという星野(坂口健太郎)だが、悩む常子に「ヒマワリのように堂々としていなさい」とトンチンカンな助言をされ、常子は少し気が晴れる。が、翌日教室でうわさになり、カンニングの疑いまでかけられてしまう。落ち込む常子だが、早く仕事を覚えようと懸命に頑張る母・君子(木村多江)の姿を見て、自分を励ます。そんな中、叔父・鉄郎(向井理)が現れカンニングの疑惑を晴らすヒントを得る。
(24)    「常子、編入試験に挑む」
綾(阿部純子)に勉強を教えてほしいと頼む常子(高畑充希)。一番になるには、一番詳しい人から教わるのが最良だからと、歯にきぬ着せぬ発言をする常子にどこかおかしみを感じて綾は、勉強を教えることを了承する。宗吉(ピエール瀧)はその事情を聞き、悪態をつきながらも常子を応援し、勉強に専念させる。そして、再試験当日。常子は試験で挽回し好成績を収める。しかし、カンニングの疑惑は晴れず、再び孤立してしまう…。
(25)    「常子、新種を発見する」
鞠子(相楽樹)の制服が突然なくなってしまう。常子(高畑充希)は鞠子と一緒にあちこち探すも、見つからない。翌朝、常子は富江(川栄李奈)の部屋の前で、見慣れないボタンを拾う。学校で級友・綾(阿部純子)の制服を見て、常子は事情を察する。配達帰りの富江に尋ねる常子。富江は衝動で着てみた拍子に裏側が破れてしまい、誰にも言えず黙っていたのだと告白する。常子は富江の思いをくみ、森田屋の皆に内緒で直そうと決める。
(26)    「常子、新種を発見する」
富江(川栄李奈)のために、破れた鞠子(相楽樹)の制服を直すと決めた常子(高畑充希)。君子(木村多江)のミシンが壊れていたため、滝子(大地真央)のを借りる。滝子に突然青柳を継ぐ気はないかと尋ねられ、考えたこともないと答える常子だが、初めて将来について意識する。制服を直して帰ると、富江が制服を盗んだことが知れ渡っていた。激怒する宗吉(ピエール瀧)たち。かばおうとする常子だが、富江は真相を話し始めて…。
(27)    「常子、新種を発見する」
振り上げた拳を下ろし、富江(川栄李奈)の代わりに土下座する宗吉(ピエール瀧)。常子(高畑充希)も富江をかばい、女学校に行きたいあまり制服を着たのだと弁明する。ただ着たかっただけと常子の言葉を覆す富江だが、まつ(秋野暢子)や照代(平岩紙)は秘めた思いがあると感じ、一日限りの休日を楽しむようすすめる。常子と外出する富江だが気もそぞろで落ち着かない。一方、宗吉たちもどこか浮つき仕事が手に付かずにいて…。
(28)    「常子、新種を発見する」
富江(川栄李奈)と自分との距離が縮まったように、君子(木村多江)と滝子(大地真央)の仲も修復できないかと悩む常子(高畑充希)。とある時、以前に出会った植物を研究する帝大生・星野武蔵(坂口健太郎)と再会する。研究に夢中でロクに食べていない星野は、常子を抱きしめるように倒れてしまう。介抱しようと森田屋に連れてくるが、深川をうろつく星野に押し売りや泥棒などの怪しいうわさが立っていて警戒されてしまう。
(29)    「常子、新種を発見する」
日本初の発見を目指して、深川で植物を探す星野(坂口健太郎)の熱意に賛同する常子(高畑充希)たち。探しているキノコを見たことがあると常子は、青柳に星野を案内する。いぶかしがる隈井(片岡鶴太郎)を説得し、生えていた場所に行くと、すでに採取されてしまった跡だけに。聞くと、清(大野拓朗)が朝帰りのバツとして掃除し、たき火にかけようとしているらしい。燃やされる前に、阻止しようと追いかける常子と星野だが…。
(30)    「常子、新種を発見する」
キノコ騒動のかたわらで、星野(坂口健太郎)は新発見となる植物を見つける。常子(高畑充希)たちも喜び祝賀会を企てる。しかし翌日、鞠子(相楽樹)が既に発見された記事がある古新聞を見つけてしまう。星野以外全員が知っている事実をどう伝えるべきか。両親に恩返しができると喜ぶ星野に誰も言いだせない。そんな時、星野がこぼしてしまったお茶を拭こうと、焦った長谷川(浜野謙太)がその記事が載る古新聞を使ってしまい…。
(31)    「常子、竹蔵の思いを知る」
森田屋に居候し始めて3か月。常子(高畑充希)や鞠子(相楽樹)たちは、少しずつその生活になじんでいった。しかし、母・君子(木村多江)と祖母・滝子(大地真央)の関係は変わらず険悪なままで君子はその真相を話そうとはしない。君子と同じく森田屋のまつ(秋野暢子)と息子の宗吉(ピエール瀧)も卵焼きをめぐり、親子けんかが絶えない。何とか関係を修復させようと悩む常子だが、ふとしたことから滝子の秘密を知ってしまう。
(32)    「常子、竹蔵の思いを知る」
学費を援助していたのは隈井(片岡鶴太郎)ではなく、祖母・滝子(大地真央)だった。常子(高畑充希)は、次女の鞠子(相楽樹)と同級生の綾(阿部純子)に相談し、母・君子(木村多江)の気持ちを考え、秘密にしておくことにする。そんなある日、君子は隈井に学費を返そうと居酒屋に向かう。酔っ払った隈井は、酒の勢いもあり「おかみさんに返す」とつい口にしてしまう。真相を知った君子は、一人で滝子の元へ駆け込むのだが…。
(33)    「常子、竹蔵の思いを知る」
どこまでも認めようとしない滝子(大地真央)に怒り、援助を断る君子(木村多江)。自分ひとりの力で常子(高畑充希)たちを養おうと、昼夜問わず働く君子に常子と鞠子(相楽樹)たちは心配するばかり。そんな折、浜松で世話になった染工会社社長の杉野(田山涼成)が青柳商店を訪ねてくる。君子や滝子の内情になぜか詳しい杉野。常子がその理由を聞くと、杉野は今まで伏せていた父・竹蔵(西島秀俊)の秘密を語り始める…。
(34)    「常子、竹蔵の思いを知る」
杉野(田山涼成)から聞かされた秘密とは、父・竹蔵(西島秀俊)のことだった。かつて、竹蔵も君子(木村多江)と滝子(大地真央)を仲直りさせたいと考え、月に一度、家のことをつづった手紙を送っていたのだという。それで、滝子は自分たちの好みを知っていたのか…。竹蔵の思いを知った常子(高畑充希)は、青柳商店へと駆け込む。もう会わないとそっけない滝子。常子は土下座して君子ともう一度話をしてほしいと説得するが…。
(35)    「常子、竹蔵の思いを知る」
滝子(大地真央)の元に届けられていた竹蔵(西島秀俊)からの手紙。それは小橋家のささいな日常をつづったものだった。滝子は手紙のおかげで君子(木村多江)への気持ちが変わり、自分が間違っていたことに気づいたのだと告げる。常子(高畑充希)から竹蔵の手紙を受け取った君子は、今まで滝子の言動が自分の思い過ごしだったと悟る。和解しようとしたやさき、川べりで一人きりで遊ぶ美子(根岸姫奈)が誤って水に落ちてしまう。
(36)    「常子、竹蔵の思いを知る」
川に飛び込み、溺れる美子(根岸姫奈)を間一髪で助けた常子(高畑充希)。居場所がなかったと告白する美子に、常子たちは謝る。ふとしたことから百人一首をすることになり、常子はかつて父・竹蔵(西島秀俊)と遊んだ記憶を思い出していると、隈井(片岡鶴太郎)が、君子(木村多江)の名は別の札から取ったのだと告げる。それは、滝子(大地真央)が自分の命を賭してでも我が子を産みたいという深い愛情が込められた句だった…。
(37)    「常子、ビジネスに挑戦する」
昭和11年春。常子(高畑充希)は女学校最高学年の5年生となる。クラスの同級生の大半が嫁いでいく中、家族の食いぶちを稼ぐため、少しでも給料の高い仕事を探していた。そんな折、新たな担任としてやってきた東堂チヨ(片桐はいり)に出会う。「女性とはこうあるべき」という固定観念にとらわれず、自分の気持ちに正直に挑戦する大切さを教わる。一方、鞠子(相楽樹)は進学したい思いを誰にも相談できず、深いため息をつく…。
(38)    「常子、ビジネスに挑戦する」
どこか元気のない鞠子(相楽樹)を心配し、常子(高畑充希)は、東堂(片桐はいり)から借りた「青鞜」を渡す。感銘を受けた二人は、女性だからという理由だけで尻込みせず、挑戦することが大切だと東堂から助言され、何かを始めたい気持ちが湧き上がる。一方、時代は次第にきな臭くなり、青柳や森田屋も不況の波が押し寄せ、自粛ムードが漂っていた。そんな折、鉄郎(向井理)が森田屋に現れ、どんちゃん騒ぎが始まってしまい…。
(39)    「常子、ビジネスに挑戦する」
一獲千金を得るには、事業しかない。常子(高畑充希)は、片ときの事業で成功を収めた鉄郎(向井理)に感化され、早速学校の帰り道や配達の途中に、何が人の興味を引いているのか探し始める。しかし、商機を見つけるのは簡単ではない上に、同じ商売であれば困っている人を助けたいと思い始める。星野(坂口健太郎)から、自分の目で見て必要だと思うものを感じれば人のために役立つのではと助言され、常子はあることを思いつく。
(40)    「常子、ビジネスに挑戦する」
常子(高畑充希)は、綾(阿部純子)の母が歯槽のう漏で苦しむ姿を見かけ、多くの女性が同じ病気で悩んでいることを知る。これを商売にしようと、星野(坂口健太郎)にレシピを聞き、練り歯磨きを自作し始める。メモ通り作った歯磨きを森田屋の面々に試してもらうが、出来上がりはイマイチ。それでも諦めない常子を見て、鞠子(相楽樹)は手伝うことを決め書きなぐられたメモを読み返してみると、不足している材料が見つかり…。
(42)    「常子、ビジネスに挑戦する」
小橋常子(高畑充希)の頭文字を取った「KT歯磨き」。鉄郎(向井理)がどこからか集めた資金を元手に、大量生産されることに。鉄郎の達者な口上で、常子の練り歯磨きは飛ぶように売れていく。笑いが止まらない常子たちの前に、こわもての男たちが現れる。鉄郎の借金の取り立てだった。肩代わりに不当な値段で練り歯磨きを引き取るという男たち。サッと行方をくらます鉄郎。残された常子たちは、再び窮地に追い込まれることに…。
(43)    「常子、職業婦人になる」
鉄郎(向井理)の借金を肩代わりするため、二束三文の値段で練り歯磨きを作るはめになった常子(高畑充希)。星野(坂口健太郎)の助言から、絵の具を入れるアルミ製のチューブに歯磨きを入れることを思いつく。更には、借金取りには従来の紙包みの歯磨きを渡し、チューブ製の改良品を隠して出し抜こうというのだ。1週間後、森田屋を訪れる借金取り。常子たちのどこか不自然な様子を見破られ、作戦はたちまち失敗してしまうが…。
(44)    「常子、職業婦人になる」
滝子(大地真央)のおかげで、危機を脱した常子(高畑充希)たち。だが、改良したチューブ入り歯磨きが突然爆発し始め、事業は失敗に終わる。一方、鞠子(相楽樹)は勇気を振り絞り、君子(木村多江)に大学に進学したいと打ち明ける。人が喜ぶことにやりがいを覚えた常子は、経済的な理由で反対する君子を説得し、自分が就職して鞠子を支えると誓う。少しでも高給取りになるため、常子は急きょ、タイピストを目指すことになる。
(45)    「常子、職業婦人になる」
常子(高畑充希)は鞠子(相楽樹)の大学進学という夢をかなえるため、当時、女性が就職できる高収入の職業・タイピストを目指すことに。しかし、東堂(片桐はいり)から、並大抵の努力では習得できないと警告される。和文タイプの盤は全部で2273字。そこから一文字ずつを選ぶ難解な仕組み。悪戦苦闘する常子だが、星野(坂口健太郎)に励まされ、やれる限りの努力をする。そして、就職試験当日。果たして常子の運命はいかに?
(46)    「常子、職業婦人になる」
タイピストの入社試験当日、常子(高畑充希)は面接で張りきるも、面接官の山岸(田口浩正)たちの失笑を買うばかりで、熱意は空回り。さらに、肝心のタイプの実技試験は行われず、手応えを全く感じられぬまま試験を終える。鞠子(相楽樹)の大学進学という夢をかなえられなかったと落ち込む常子。数日後、合否を伝えるハガキが届く。そして、3月。常子は卒業式を迎え、級友の綾(阿部純子)や東堂(片桐はいり)に別れを告げる。
(47)    「常子、職業婦人になる」
森田屋で就職祝いを受けることになった常子(高畑充希)。滝子(大地真央)や隈井(片岡鶴太郎)、綾(阿部純子)に星野(坂口健太郎)なども集まり盛大な宴会となる。常子は今まで支えてきてくれた人々に感謝し、職業婦人となれたことを喜ぶ。しかし、初出勤の日、タイピストとしてしっかりと役目を果たしたいと意気込む常子の前に現れたのは、早乙女(真野恵里菜)を中心とする一癖も二癖もありそうな職業婦人たちだった…。
(48)「常子、職業婦人になる」
張り詰めた空気が漂う、タイピストの職場。常子(高畑充希)は自己紹介もそぞろに、自席での待機を言い渡される。が、一向に仕事が回ってくる気配がない。慌てなくても大丈夫とまつ(秋野暢子)や宗吉(ピエール瀧)に慰められるが、いくら待っても仕事は来ない。リーダーの早乙女(真野恵里菜)や課長の山岸(田口浩正)に訴えるも現状は変わらず、仕事を探して各部署を訪ね歩く。そんな常子の様子を見た早乙女に呼び止められ…。
(49)「常子、初任給をもらう」
タイピストとして働き始めた常子(高畑充希)。だが、リーダー・早乙女(真野恵里菜)の思惑もあり、一向に仕事が回ってこない。一方、帝大生の星野(坂口健太郎)は急に常子を意識し始め、会話はしどろもどろ。しかし、肝心の常子はその真意に全く気づかない。そんな折、男性社員が書類整理を手伝ってほしいと駆け込んでくる。他のタイピストたちに白い目で見られながら、常子は初めて依頼された仕事に一人で取り組み始めるが…。
(50)「常子、初任給をもらう」
初めて仕事を任された常子(高畑充希)。心配する君子(木村多江)やまつ(秋野暢子)たちをよそに、一睡もせずに書類をまとめる。翌日、職場でタイプライターを使おうとすると、他の業務に支障がでるからと早乙女(真野恵里菜)に使用を禁止される。締め切りまであと数時間。常子は手書きで清書し始める。なんとか間に合わせた書類を持って男性社員の所に駆け込むと、「置いといて」とそっけない態度。常子は驚き、がく然とする。
【無料】まだ間に合う!「とと姉ちゃん」
大人気の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」のこれまでとこれからをたっぷり紹介! 物語はいよいよ常子の青春編に突入。未公開映像満載でみどころを紹介! この番組の視聴可能期限は2016年6月30日までとなります。ご了承ください。
(51)「常子、初任給をもらう」
「男性社員は、女性社員をただの雑用係だとしか思っていない」早乙女(真野恵里菜)の言葉が、常子(高畑充希)の心に突き刺さる。別の社員から雑用に近い仕事を言い渡される度、常子は同僚の女性たちとますます決裂していく。早乙女たちは、男性社員の不当な言い分をはねのけ、正確な業務をこなすことで、タイピストとしての女性の地位を保持してきたのだ。悩む常子。その足取りは、自然と滝子(大地真央)の方を向いていた…。
(52)「常子、初任給をもらう」
「この世は所詮、男と女しかいない。だったらうまくやっていくしかない」という滝子(大地真央)の言葉に、常子(高畑充希)は感銘を受ける。迷いが吹っ切れた常子は、男性からの仕事を快諾する。早乙女(真野恵里菜)に止められると、雑用でも必要とされるのであれば受けるべきだと反論する。諦めずに手伝っていれば、いつか女性も評価を受けると力強く説得する。そんな折、常子が待ち望んでいた給料日がとうとうやってきて…。
(53)「常子、初任給をもらう」
初任給を得て、常子(高畑充希)は滝子(大地真央)に「名実ともに一家の大黒柱となった」と言われる。仏前に給料袋を供え、竹蔵(西島秀俊)に報告する君子(木村多江)。常子はこの機会に、ととが作った家訓「月に一度皆でお出かけをする」を復活させたいと申し出る。そして、1年がたち、昭和13年4月。鞠子(相楽樹)は大学に無事合格を果たし、美子(杉咲花)も女学生に。三姉妹はそれぞれ新たな道を歩き始めることになる。
(41)    「常子、ビジネスに挑戦する」
欠けていた材料の正体は、薄荷(はっか)だった。三姉妹で力を合わせ、自作の歯磨きを完成させる常子(高畑充希)たち。これをどうやって売るべきか考えていると、再び叔父の鉄郎(向井理)が現れ、森田屋の弁当に添えるのが最良だと提案する。弁当の後味が変わってしまうと断固反対する宗吉(ピエール瀧)を説得する鉄郎。弱みをチラつかせ、宗吉はしぶしぶ賛同することに。得意先に配られる常子の歯磨き、果たしてその評判は…?
(54)「常子、初任給をもらう」
タイピストとなって1年半、常子(高畑充希)は確かな戦力として認められていた。鞠子(相楽樹)は大学の文学研究会で充実した日々を送り、美子(杉咲花)も得意の裁縫の腕前を発揮し、青柳で重宝される存在となっていた。そんな中、毎週甘味どころで互いのことを報告してきた帝大生の星野(坂口健太郎)は、常子にある思いを伝えられずにいた。その帰り、二人は突然男に呼び止められ不謹慎だととがめられてしまうが…。
(55)「常子、プロポーズされる」
タイピストとして確かな収入を得られるようになった常子(高畑充希)は、かつて父・竹蔵(西島秀俊)が作った「月に一度皆でお出かけ」の家訓を再開する。しかし、鞠子(相楽樹)も美子(杉咲花)もお年頃。それぞれ忙しくなり、あまり乗り気がしない。そんな折、美子は滝子(大地真央)から奉公人のお仕着せの仕立てを手伝ってほしいと頼まれる。しかし、その日は常子が決めたお出かけの日。美子は友人と勉強するとうそをつき…。
(56)「常子、プロポーズされる」
友達と勉強をするとうそをつき青柳で裁縫に没頭する美子(杉咲花)。寒空の下待ち続ける常子(高畑充希)たちだが、美子が現れる気配はない。心配して森田屋に戻るとまだ帰ってないという。暗くなる前に捜そうと総出で表に出ると、美子が戻ってくる。うそがバレ、なぜ滝子(大地真央)の駄賃欲しさに大切なお出かけをすっぽかしたのかと問い詰める常子。それほどまでに家訓が大事なのかと反論する美子に常子は怒りをあらわにする。
(57)「常子、プロポーズされる」
仲たがいした常子(高畑充希)と美子(杉咲花)との溝は埋まらないままでいた。そんなある日、美子は滝子(大地真央)に誘われ洋装店で働くことに。鞠子(相楽樹)に相談し、常子の許可を得ようとするも、忙しいからと取り合わない。一方で、常子は大量の仕事を抱えるあまり寝過ごし、朝食を皆で食べるという家訓を破ってしまう。仕事なら許されるのかと嫌みを言う美子。常子が反論しようとすると、君子(木村多江)の手が出て…。
(58)「常子、プロポーズされる」
急きょ、大阪の研究室に行くという星野(坂口健太郎)は常子(高畑充希)に結婚してほしいとプロポーズする。突然の告白に驚く常子は、柄にもなく熱を出し寝込んでしまう。自分が家族のためにしていることはうっとうしいことなのか。このまま結婚もせず自分を犠牲にする人生でよいのか、布団の中でしゅん巡する常子。そんな折、見舞いに訪れた早乙女(真野恵里菜)から妹たちの面倒を見るべきだと言われ迷いはさらに深くなる。
(59)「常子、プロポーズされる」
もう少し自分のことを優先してもよいのではと君子(木村多江)から言われた常子(高畑充希)。そんな折、滝子(大地真央)から美子(杉咲花)が駄賃にこだわっていたのは、学費を少しでも返したいという家族を思う気持ちからだったことを聞かされ、常子は、美子に頭を下げる。美子は常子に手編みのマフラーを渡し、私も悪かったと謝る。やはり、自分にとっては家族が一番大切だと感じた常子は決心を固め、星野のところに向かう…。
(60)「常子、プロポーズされる」
「今は結婚できません」常子(高畑充希)は、星野(坂口健太郎)からのプロポーズを断る。自分を後回しにして他人のために全力で走る性格だから、結婚よりも家族を選ぶと思っていた。でも、そんな常子だからひかれたのだと感謝を伝え、星野は常子と別れる。出発当日、星野は大学の友人に見送られ、列車に乗り込む。そこに常子の姿はない。列車が鉄橋にさしかかろうとする時、星野は車窓から遠くで一人たたずむ常子の姿を見つける。
(61)「常子、失業する」
昭和15年10月。戦争が長期化する中で、常子(高畑充希)たちの会社は次第に閑散としていく。青柳商店も森田屋も例外ではなく、宗吉(ピエール瀧)は給金をしばらく待ってほしいと君子(木村多江)たちに頭を下げる。仕入れがままならず、注文も売り上げも減少の一途だという。そんな折、常子は多田(我妻三輪子)に相談にのってほしいと言われ、ビアホールに行く。そこで突然、時世を憂う男たちに不謹慎だと絡まれてしまい…。
(62)「常子、失業する」
酔客に絡まれ、美子(杉咲花)からもらった大切なマフラーを踏みにじられる常子(高畑充希)。その窮地を救ったのは、偶然通りかかった少女・お竜(志田未来)。警察が乱入し事情を聞かれた常子は、勤め先をポロリと口にしてしまう。翌朝出社すると、突然の解雇宣告を受ける。人員削減したい会社側の思惑と不祥事が重なり、多田(我妻三輪子)が保身のため、常子にすべての責任を押しつけたのだ。常子は上司に激しく抵抗するが…。
(63)「常子、失業する」
突然の解雇宣告を受けた常子(高畑充希)は、力なく会社を後にする。一方、滝子(大地真央)も心労がたたり、突然倒れてしまう。病身を押して、寄り合いに行く滝子。時世に逆らえず多くの材木商が店を畳むと告げる中、照代(平岩紙)が、森田屋も店を畳むと公言する。宗吉(ピエール瀧)も合わせて説得するが、まつ(秋野暢子)は頑として聞く耳を持たない。そんな折、富江(川栄李奈)にも秘密があると告げ、森田屋は大騒動に。
(64)「常子、失業する」
富江(川栄李奈)のおなかには長谷川(浜野謙太)の子が宿っていた。二人のことを初めて知り、激高する宗吉(ピエール瀧)。照代(平岩紙)は、店の事情と娘たちのことも考え、実家に一家で転居することが最善だとまつ(秋野暢子)を説得する。何も言えない常子(高畑充希)たち。一夜明け、まつは家族のために深川を離れる決断をする。そして、富江と長谷川のささやかな祝言を催すことに。厳しい食糧事情の中、準備は進められ…。
(65)「常子、失業する」
富江(川栄李奈)と長谷川(浜野謙太)の祝言の日。常子(高畑充希)たちは、宴会の配膳に忙しく立ち回る。誰よりも早く起きて文句も言わず家事も店のことも全部やる。そんな母ちゃんみたいに私もなりたいという富江の言葉に、常子(高畑充希)は仕事を失った一抹の不安を忘れ、温かい気持ちになる。そして引っ越しの日。湿っぽいのは嫌いだと明るく去る宗吉(ピエール瀧)たちにどこか励まされ、常子は再出発を図ろうと奮起する。
(66)「常子、失業する」
滝子(大地真央)のところに移った常子(高畑充希)たち。職を探して転々とするも、一向に見つかる気配がない。いよいよ手詰まりとなったその時、給仕の坂田(斉藤暁)からもらったキャラメルを包んでいた新聞紙に「事務員募集 男女問わず」の文字を見つける。男女分けずに募集していることに興味を持ち、訪ねる常子。駆け込んで来た五反田(及川光博)と編集長の谷(山口智充)に巻き込まれ、常子は出版の世界に足を踏み入れる。
(67)「常子、花山伊佐次と出会う」
偶然、出版会社に就職した常子(高畑充希)は、編集長の谷(山口智充)や記者の五反田(及川光博)に、一から雑誌作りを教わることに。編集会議で、男女関係なく自分の考えを出せという谷の考えに、常子は深い感銘を受ける。一方、青柳商店は経営難から規模を縮小、滝子(大地真央)は心労がたたり、寝込む日が続いていた。寂しさもあり、常子は空き家となった森田屋の前を通る。そこに、綾(阿部純子)からの手紙が届けられて…。
(68)「常子、花山伊佐次と出会う」
夫が満州に行くと伝える綾(阿部純子)の手紙。常子(高畑充希)の不安が募る中、暗い雰囲気を払拭(ふっしょく)しようと、隈井(片岡鶴太郎)は近所の子どもを集めて木っ端で玩具を作る。笑わせるのが好きという隈井に触発され、常子は雑誌で「笑い」を提供する特集を提案する。そんな折、常子は内務省で働くある男から挿入画をもらってくるよう頼まれる。男の名は、花山伊佐次(唐沢寿明)。緊張の面持ちで向かう常子だが…。
(69)「常子、花山伊佐次と出会う」
帰れと常子(高畑充希)を一喝する花山(唐沢寿明)。その態度に憤慨し、常子が立ち去ろうとすると、今度はどんな手を使っても原稿や挿絵をもらうのが有能な編集者だと説教される。戸惑う常子だが、賭けをしませんかと持ちかける。一時間で花山が挿絵を描くか、常子は描かない方に賭けるという。まんまと一本取られた花山は、赤い屋根の家を描く。喜び勇んで会社に戻ると、編集長の谷(山口智充)が警察に捕まったと知らされ…。
(70)「常子、花山伊佐次と出会う」
常子(高畑充希)が提案した新しい企画が検閲にかかり、谷(山口智充)が警察に捕まってしまう。五反田(及川光博)は、会社を守るため発売直前の雑誌を回収しようと動きだす。一方、常子たちが暮らす青柳では、清(大野拓朗)が受けた仕事をめぐり滝子(大地真央)と対立していた。ふだん通りの暮らしを守れない作りは青柳の名に恥じると反対する滝子に、今の時世どんな仕事を受けてでも店を守るのが大切なのだと清も譲らない。
(71)「常子、花山伊佐次と出会う」
昭和17年。米英との戦争が本格化し、常子(高畑充希)たちの出版社は政府から厳しい検閲や締めつけを受けていた。滝子(大地真央)の容体は回復せず、君子(木村多江)は参拝を繰り返していた。そんな中、青柳の営業停止を待って工場の事務所として借用したいと、軍より通達があったと隈井(片岡鶴太郎)から聞かされる。数か月後に材木商の個人営業も禁止されることが決まり、看板を守り抜きたい滝子の心は大きく揺れ始める…。
(72)「常子、花山伊佐次と出会う」
滝子(大地真央)は、清(大野拓朗)に青柳の看板を下ろすと宣言する。晩節を汚す前に身を引くという滝子に、隈井(片岡鶴太郎)は自分もついて行くと告げる。離れるのは嫌だと抵抗する美子(杉咲花)。戦争が終われば深川に戻って青柳を始めると説得する滝子。そのまなざしを見て常子(高畑充希)は全てを悟る。一か月後、青柳商店の看板が外される。常子は去っていく滝子の姿を目に焼き付け、新居で家族を守る誓いを新たにする。
(73)「常子、防空演習にいそしむ」
昭和19年。戦況はますます悪化し、常子(高畑充希)たちは、物々交換で農作物をもらうため、なけなしの着物を手に農村へと向かう。孫が喜ぶおもちゃとなら交換してもいいと言われ、滝子(大地真央)からもらったママゴト道具はどうかと美子(杉咲花)に聞くが、自分の食糧を減らしてでも替えたくないと言われ、交換を断念する。一方、常子の勤める甲東出版では、五反田(及川光博)だけが招集されず、細々と雑誌作りをしていた。
(74)「常子、防空演習にいそしむ」
滝子(大地真央)からもらった玩具と食料を物々交換した美子(杉咲花)。戦争は思い出までも奪うのかと、常子(高畑充希)と鞠子(相楽樹)の胸で泣く。数か月後、常子と五反田(及川光博)が編集作業をしていると、突然防空警報が鳴り響く。急いで避難するも君子(木村多江)たちのことが心配でならない。常子は、これ以上戦争をたたえる雑誌は作れないと五反田に訴えると、「もう雑誌は作らなくていい」と突然告げられ困惑する。
(75)「常子、防空演習にいそしむ」
「赤紙が来た」と五反田(及川光博)は常子(高畑充希)に告げる。常子が家族を支え続けられるようにと、甲東出版を貸本屋として経営すれば勤労動員をかけられずにすむと助言する。お礼を言う常子に「生きて戻ったら、その時は心から作りたい雑誌を作ろう」と約束し去ってゆく。何とかここうをしのぎながら毎日を暮らす常子たち。しかし、ある防空演習で、人をかばったことから組合長の三宅(有薗芳記)に目をつけられてしまい…。
(76)「常子、防空演習にいそしむ」
組合長の三宅(有薗芳記)に目をつけられた常子(高畑充希)は金属供出を理由に家の中を物色される。壁に掛けられた家訓を見つけ、不謹慎だと畳に投げる。怒りを隠せない常子の言葉を遮り、鞠子(相楽樹)が理路整然と反論する。君子(木村多江)の提案で、誕生日のお祝いに夜通しで小豆を煮込み、おはぎを作り始める。しかし、深夜突然の空襲警報が鳴る。慌てて避難する常子たちはしちりんに僅かな火を残したままにしてしまい…。
(77)「常子、防空演習にいそしむ」
東京に大規模な空襲があった翌日、焼け出された人々の中に常子(高畑充希)はお竜(志田未来)を見かける。お竜は去年の空襲で父親を亡くし、年の近い仲間を兵隊に取られ、女手一つで幼い妹たちの面倒を見ていた。自宅に招き、食事をともにする常子。それまでの張り詰めていた緊張が溶ける。ふと、戦争が終わったら何がしたいかという話題になり、常子は思わず「女性が自由にやりたいことを実現できる雑誌を作りたい」と口にする。
(78)「常子、防空演習にいそしむ」
昭和20年夏。常子(高畑充希)たちは限界に近づいていた。鞠子(相楽樹)は栄養不足から体を弱らせ、美子(杉咲花)は絶えず空腹に苦しんでいた。そんな折、近所で空き巣が流行しているといううわさを聞く。空襲で避難している最中に食料を盗んでいくのだという。防空ごうに避難していたある日、常子は家から物音がするのを聞く。目を凝らすと男らしき姿があり、強盗だとおびえる。常子たちに気づいたのか男は徐々に近づいて…。
(79)「常子、出版社を起こす」
昭和21年。長かった戦争が終わり、闇市は食料や職を求める人々でごった返していた。常子(高畑充希)は、貸本業を続けながら甲東出版を守っていたものの、大学出の鞠子(相楽樹)ですら勤め先はなく、君子(木村多江)と美子(杉咲花)は縫い物などでわずかな収入を得ていた。そんな折、カストリ雑誌が爆発的に売れている光景を目の当たりにする。娯楽に飢えている今、雑誌を作れば必ず売れると鉄郎(向井理)からあおられるが。
(80)「常子、出版社を起こす」
甲東出版に谷(山口智充)や五反田(及川光博)が戻ってきた。雑誌作りを再開する常子(高畑充希)たちだが、鉄郎(向井理)に自分で雑誌を作ればもっともうかると言われてしまう。そんな折、綾(阿部純子)が常子を訪ねてくる。聞けば戦争中に夫を亡くし、実母と息子と3人でなんとか暮らしているという。何もしてやれず、常子は落ち込む。そんな常子を鉄郎は闇市に連れだし、女性でもやりたいことができる時代が来たとはげます。
(81)「常子、出版社を起こす」
綾(阿部純子)の元を訪ねる常子(高畑充希)。惨めな暮らしを目の当たりにする。日々のつらい気持ちを支えるのは大切にしまわれた「青鞜(せいとう)」だった。いつの日か私も太陽となって明るさを取り戻したいという綾の言葉に常子は一つの決意を固める。それは「女の人の役に立つ雑誌」を作ること。戦争が終わっても毎日の生活に困窮する女性たちのため手助けとなる雑誌を作りたいと常子は谷(山口智充)に辞職を願い出るが…。
(82)「常子、出版社を起こす」
家族の後押しを受け雑誌を作ることになった常子(高畑充希)。おしゃれをテーマに、鞠子(相楽樹)に文章を任せ、美子(杉咲花)に絵と裁縫の知識を借り、三姉妹で力を合わせて街なかの目新しいファッションを取り上げた雑誌作りにとりかかる。鉄郎(向井理)と共に闇市で紙を探す常子は、粗悪な紙を高値で押しつけられそうなところに、露天商組合で働く水田(伊藤淳史)が偶然助けてくれる。そうして、雑誌は完成へと近づくが…。
(83)「常子、出版社を起こす」
水田(伊藤淳史)のおかげで、安い紙を仕入れることができた常子(高畑充希)たち。鞠子(相楽樹)と美子(杉咲花)の三姉妹で力を合わせて作った雑誌は、構想から二か月ようやく完成する。『スタアの装ひ』と名付けたその雑誌を、常子たちは闇市で販売することに。君子(木村多江)も加わり、家族全員で呼びこみを始める。これで大金持ちになれるかもしれないと期待が膨らむ常子たちだが、数日後見た光景は予想外なものだった…。
(84)「常子、出版社を起こす」
大成功を収めた常子(高畑充希)の雑誌『スタアの装ひ』。増刷をかけ闇市に出かけると、そこには似たような名前の雑誌であふれかえっていた。焦って売る常子たちだが、類似品よりも値段が高く紙質も悪いため、大量の在庫を抱えることに。落ち込む常子たちに、鉄郎(向井理)はもう一度頑張れと促して去る。常子は失敗の原因を探るため、谷(山口智充)を訪れると、かつて内務省にいた花山(唐沢寿明)に聞いてみたらと助言される。
(85)「常子、花山の過去を知る」
常子(高畑充希)たちが作った「スタアの装ひ」。最初こそ完売したものの、類似品が闇市に出回り、増版は大量に売れ残ってしまう。失敗の原因を探るため、常子はかつて挿絵をもらった花山(唐沢寿明)を訪ねる。妻の三枝子(奥貫薫)は優しいが、肝心の花山はダメ出しばかり。しかし、その全てが的確な指摘で、常子は深い感銘を受ける。聞けば業界で知らないものはいない程の才能があるにも関わらず、ペンを折ったというのだが…。
(86)「常子、花山の過去を知る」
常子(高畑充希)は花山(唐沢寿明)の働くバラックの喫茶店を訪ね、編集の道を諦めた理由を尋ねる。しかし花山は何も話す気はないと店を飛び出す。残された常子にコーヒーを出す関元(寺田農)。戦争で息子を失ったという関元は、息子の戦友だった花山について語り始める。一方、鞠子(相楽樹)と美子(杉咲花)は売れ残った「スタアの装ひ」を何とかしようと闇市に店を構えるも場所代を払えとこわもてなやからに絡まれてしまう。
(87)「常子、花山の過去を知る」
「花山(唐沢寿明)さんは君が追いかけてくるのを待っている」と、常子(高畑充希)は五反田(及川光博)に説得される。再び喫茶店を訪れ、ペンを折った真意を聞かせてほしいと迫る。常子の熱意に心打たれる花山だが、編集の道には戻らないと誘いを断る。立ち去る常子。が、大切なはずの財布を店内に忘れてしまう。捨てる訳にもいかず、花山は家まで届ける。しかし、君子(木村多江)に天井の修理に来た大工と間違われてしまい…。
(88)「常子、花山の過去を知る」
常子(高畑充希)はがく然とする。君子(木村多江)たちが花山(唐沢寿明)を天井の修理に来た大工だと勘違いしてしまったのだ。その日、花山は学生時代の友人から開発事業に誘われ、「女の人の役に立つ雑誌を作りたい」といった常子の言葉がよぎる。このまま編集の道に戻らないでいいのか自問する花山。翌日、常子は財布を届けてくれたお礼と大工と間違えてしまったおわびに三度喫茶店を訪ねると、花山から予期せぬ言葉が来て…。
(89)「常子、花山の過去を知る」
花山(唐沢寿明)が一度きりの約束で、常子(高畑充希)たちの雑誌作りに参加することになる。喜ぶ常子たちだが、それもつかの間。花山は『スタアの装ひ』にダメ出しをしていく。美子(杉咲花)の挿絵もダメ。鞠子(相楽樹)の文章に至っては単語しか残らない始末。簡潔に、なるべく挿絵で表現しろと指導する花山に、素直に従う常子たち。早速作業にかかろうとすると、一番肝心な核がまだだと指摘され、常子たちは顔を見合わせる。
(90)「常子、花山の過去を知る」
花山(唐沢寿明)から助言をもらい、常子(高畑充希)たちは本格的に雑誌作りに取りかかる。完成した新しい雑誌は大好評で飛ぶように売れていく。一度きりの約束は果たしたという花山。引き続き編集長にと常子たちが懇願するも、花山の決意は固い。しかし、常子は花山の中に新しい雑誌の構想があることに気づく。バラックで苦しい生活を続ける人々の姿を見つめる花山。常子は声をかける。花山が描く理想の雑誌をともに作りたいと。
(91)「“あなたの暮し”誕生す」
昭和21年。終戦から1年が過ぎても、国民の生活は困窮したままだった。常子(高畑充希)と花山(唐沢寿明)は庶民の目線を持って暮らしを変えようと、まずは衣服に関する企画を創刊号の目玉として取り上げることにする。一方、鞠子(相楽樹)と美子(杉咲花)は読者の信頼を得るため、銀座で事務所探し。しかし、肝心の花山は知恵の輪に夢中で一向に考える気配がない。常子たちが困惑していると、綾(阿部純子)が訪ねてきて…。
「とと姉ちゃん」と、あの雑誌
「とと姉ちゃん」のモチーフとなった、大橋鎭子、花森安治と雑誌「暮しの手帖」の世界にご案内!片桐はいりさんが鎭子さんの家を訪問。当時の簡単リメークドレスの再現も。 放送以外の配信の許諾が得られなかったため、一部映像を編集してお伝えします。
(92)「“あなたの暮し”誕生す」
綾(阿部純子)が常子(高畑充希)のところに金策に来る。事情を知った常子は金を工面し、後日綾を訪ねる。職場にいるからと案内された先は、なんとカフェ。綾は苦しい生活を支えるため、派手な衣装を身にまとい男性客に接客していたのだ。花山(唐沢寿明)に綾のことを伝えると、なぜカフェの女性たちに取材しないのかと叱られる。常子は綾に頼み込み、鞠子(相楽樹)と美子(杉咲花)を連れて、カフェの部屋裏に潜入するが…。
(93)「“あなたの暮し”誕生す」
カフェで働く梢(佐藤仁美)たちから、常子(高畑充希)は思いがけないヒントをもらう。布がないのはもちろんだが、洋裁学校で特別な技術を学ばなければ作ることもできないというのだ。一方、洋裁学校を取材していた花山(唐沢寿明)も高価なミシンや布地でしか教えていない現状を知る。特別な技術や知識が無くても洋服が作れればと試行錯誤する常子たち。そんな折、花山が娘の散髪で使っていた新聞紙から洋服作りの発想を得る。
(94)「“あなたの暮し”誕生す」
花山(唐沢寿明)が思いついたのは「直線裁ち」という方法だった。型紙も難しい技術もいらないこの方法は、着物をほどいた布から洋服を作ることができる画期的なやり方だった。この企画を目玉に創刊号を作ろうという常子(高畑充希)たち。できるだけ写真を交えて掲載した方がよいという花山のアイデアを採用し、常子は鞠子(相楽樹)や綾(阿部純子)と自らがモデルとなる。常子たちの作る雑誌は少しずつ完成へと近づいていた…。
(95)「“あなたの暮し”誕生す」
いろいろなことがここに書きつけてあります。この中のいくつかは、すぐにあなたの暮しに役立ち、この中のいくつかは、すぐには役に立たないように見えて、やがていつの日か、あなたの暮し方を変えてしまうかもしれない。そんなふうにいつでもこの一冊はあなたの暮しに寄り添って息づいています…。そんな冒頭で始まる雑誌を、常子(高畑充希)たちはようやく完成させる。それこそが、『あなたの暮し』という雑誌の始まりだった…。
(96)「“あなたの暮し”誕生す」
好評を博した『あなたの暮し』創刊号。常子(高畑充希)はもっと雑誌の売り上げをのばすために、直線裁ちの講座を開くことにする。雑誌だけで十分だと考える花山(唐沢寿明)はあまり気乗りしないが常子は話題作りのためだと計画を推し進める。一方、常子たちの仕事を支えたいと入ってきた水田(伊藤淳史)も全面的に協力し講座当日を迎える。会場内に新聞記者とカメラマンを呼びこむ常子。しかし、そこで見た光景は意外なもので。
(97)「常子、花山と断絶する」
昭和22年。常子(高畑充希)たちが創刊した『あなたの暮し』は、3万部を超える売上げを達成する。更に販売部数を伸ばすために、花山(唐沢寿明)が次の特集にと企画したのは、「住まい」についてだった。そんな折、美子(杉咲花)が、女学校時代の恩師・東堂(片桐はいり)から来た手紙を見つける。書かれた住所を頼りに訪ねてみる常子。焼け出され移り住んだというその場所は、家具も台所もないような殺風景な物置だった…。
(98)「常子、花山と断絶する」
東堂(片桐はいり)を再び訪れる常子(高畑充希)たち。出てきたのは東堂の夫・泰文(利重剛)だった。気まずい雰囲気で東堂を待つ常子たち。東堂が買い物から戻ると、泰文はなぜこんな狭い家に人を招くのかと不満を漏らす。戦争で右手を負傷して以来、人が変わったようにふさぎこんでいるという泰文。明るい頃の夫を取り戻したいという東堂に常子たちは何かできないかと悩んでいると、花山(唐沢寿明)は妙案があると立ち上がる。
(99)「常子、花山と断絶する」
闇市で見つけた果物箱を花山(唐沢寿明)は積み重ねていく。あっけにとられる常子(高畑充希)たちだが、少しは自分で考えろという花山の言葉に刺激され、常子はあるアイデアを思いつく。箱が連結されできたのは、東堂(片桐はいり)が望んだソファーや机などの家具。しかも用途に応じて形が変化する狭い住宅に便利な機能を持っていた。その家具に常子は紙を貼り付ける、それはかつて東堂が教えてくれたことを元にした工夫だった。
(100)「常子、花山と断絶する」
昭和23年。以前、常子(高畑充希)が勤めていた甲東出版が倒産する。出版社が乱立する中で、時代の波に乗り切れなかったのだ。一方、常子たちの雑誌「あなたの暮し」は徐々に売上を落とし、次号の出版が危うい事態となっていた。鞠子(相楽樹)から広告を取る案が出るが、花山(唐沢寿明)は頑として受け付けない。悩む常子たちに、懐かしい客が訪れる。それは、かつて世話になった宗吉(ピエール瀧)と照代(平岩紙)だった…。
(101)「常子、花山と断絶する」
広告を載せる以外に手はない。このままでは水田(伊藤淳史)を解雇しなければならなくなる。経営者として苦渋の決断を迫られる常子(高畑充希)は花山(唐沢寿明)から許諾を得ようと説得するが、済んだ話をするなと一喝されてしまう。悩んだ末、花山に伝えず広告を載せることに決めるが、花山を心酔する美子(杉咲花)は不満をあらわに。谷(山口智充)からは正しい決断だと擁護されるも、不安を払拭(ふっしょく)できずにいた。
(102)「常子、花山と断絶する」
広告を載せた新刊が出来上がる。同じ頃、花山(唐沢寿明)は闇市で売られているパンを見て、小麦を使った料理を次の特集にすることを思いつく。うれしそうに編集室に戻る花山だが、最新号を見て表情が変わる。資金が足りず、こうするしかなかったと説明する常子(高畑充希)。もう君と雑誌は作れないと、花山は部屋から出て行く。突如、花山抜きで始めることになった企画会議。その空気は重苦しく、ただ時間だけが過ぎていった…。
(103)    「常子、ホットケーキをつくる」
広告の可否を巡って衝突した花山(唐沢寿明)と常子(高畑充希)。もう君と一緒に雑誌は作らないと花山は会社を去る。花山抜きで開かれた次号の特集会議で、美子(杉咲花)は誰でもできる小麦粉料理を紹介する企画を提案。しかし、それは花山が発見したネタだった。専門家に助言を求めて、常子たちは宗吉(ピエール瀧)の元を訪れる。宗吉たちも、仕出し屋を復活して伝統を守るか、もうけの見込める洋食屋にするかで悩んでいた。
(104)    「常子、ホットケーキをつくる」
宗吉(ピエール瀧)が作った小麦粉料理は、入手困難な材料と複雑な過程で出来上ったものだった。もっと簡単に、混ぜて焼くだけで作れる料理が知りたいと、味見した梢(佐藤仁美)たちが言う。その言葉を受けて常子(高畑充希)が思いついたのが、ホットケーキ。妙案とばかりに原稿作成に取りかかるが、花山が抜けた穴は大きくうまくいかない。そんな時、広告を出した料理学校の副校長が現れ、常子たちに無理難題を押しつけてくる。
(105)    「常子、ホットケーキをつくる」
広告料はこれまでの倍出すので、得意先の料理を雑誌に載せてほしい。広告主の料理学校から無理難題を押しつけられた常子(高畑充希)は、その申し出を断る。もしからしたら最後の号になるかもしれない次号の作成に、花山(唐沢寿明)の力を再び借りようと美子(杉咲花)が提案するも、潰れかかった会社に戻ってもらうのは迷惑だからと常子は乗り気でない。美子は机にあった名刺を手に取り、谷(山口智充)の元を訪ねる。
(106)    「常子、ホットケーキをつくる」
もう私には関係ない。花山(唐沢寿明)は谷(山口智充)の言葉に耳を貸そうとしない。谷を連れてきた美子(杉咲花)は、自分の企画に最後まで責任を持つべきだと次号の特集が小麦粉料理であることを告げる。花山の企画をやれば、もう一度常子(高畑充希)と話す機会ができるのではと思ったからだと美子は説明する。随分勝手な話だと怒る花山。しかし、谷は常子のところ以上に、花山が自由に雑誌を作れる場所はないと再び説得する。
(108)    「常子、ホットケーキをつくる」
昭和25年。常子(高畑充希)は、ますます雑誌作りにのめり込んでいた。新聞をくまなく読み行列を見たら並ぶ。その姿は、まさに水を得た魚のような活躍ぶり。一方、鞠子(相楽樹)は水田(伊藤淳史)と交際を続けているが結婚には至らないまま。花山(唐沢寿明)からは、結婚を控えているなら意見を聞きたいとやぼなあおりを食らうことも。周囲にたきつけられ水田は一念発起してプロポーズを決行。果たして鞠子の返事はいかに…。
(109)    「鞠子、平塚らいてうに会う」
水田(伊藤淳史)からのプロポーズに答えを出せない鞠子(相楽樹)。常子(高畑充希)が理由を尋ねると、大学まで出してもらったのに出版の仕事もままならず引け目を感じているのだと言う。東堂(片桐はいり)からの助言もあり、鞠子はまず仕事で成果を出そうと奮闘する。ある日、突然作家がおりてしまい予定の原稿に一つ穴があいてしまう。他に良い作家はいないかと花山(唐沢寿明)に言われ皆が悩む中、鞠子がある提案をする…。
(110)    「鞠子、平塚らいてうに会う」
予定していた原稿に突然穴があき、騒然とする編集部。鞠子(相楽樹)は、平塚らいてう(真野響子)に原稿を依頼してはと提案する。信頼している編集者としか仕事をしないというらいてう。鞠子は門前払いを受けるも、担当編集者の元に何度も足を運び交渉を続け、やっと会うことができたらいてうに『青鞜』で自分が感動したような女性に向けての言葉を寄稿してほしいと依頼する。しかしらいてうが提案してきたのは意外な内容だった。
(111)    「鞠子、平塚らいてうに会う」
平塚らいてう(真野響子)からの原稿を無事受け取り帰社した鞠子(相楽樹)は、原稿を読んだ花山(唐沢寿明)から、すばらしい言葉を書かせたと褒められる。仕事に一区切りつけられたと感じた鞠子は、その帰り道、水田(伊藤淳史)にプロポーズを受けることを伝える。水田が小橋家に結婚のあいさつに行くと、常子(高畑充希)たちも大喜びで二人を迎える。早速結婚式の準備を始めた水田と鞠子は、花山に媒酌人を依頼するのだが…。
(112)    「鞠子、平塚らいてうに会う」
水田(伊藤淳史)の実家に結婚の挨拶に出かける鞠子(相楽樹)。日が暮れても戻らない鞠子を常子(高畑充希)や君子(木村多江)が心配しながら待っていると、鞠子は水田の父・國彦(筧利夫)と母・むめ(高橋ひとみ)を連れて帰宅する。動揺する小橋家をよそに、國彦は結婚もできない大人は一人前とは言えないので息子がやっと結婚できて心底ホッとしていると話す。その夜、常子は君子に、自分にも結婚してほしいかと尋ねて…。
(113)    「鞠子、平塚らいてうに会う」
昭和25年11月。鞠子(相楽樹)と水田(伊藤淳史)の結婚式を翌日に控え、常子(高畑充希)たちは一家4人での最後の食卓を囲む。いつもと変わらないたあいもない会話の中、鞠子は突然顔を曇らせる。鞠子は涙ながらに、常子、君子(木村多江)、美子(杉咲花)に「今までお世話になりました」と挨拶をする。翌朝、鞠子は白むく姿で近所の人々に見守られながら式場に向かう。こうして鞠子と水田の結婚式が始まろうとしていた…。
(114)    「鞠子、平塚らいてうに会う」
鞠子(相楽樹)と水田(伊藤淳史)の結婚式が始まった。皆が歓談する中、原稿を手にぶつぶつと何かをつぶやく常子(高畑充希)。宗吉(ピエール瀧)に頼まれ、鞠子の父親代わりとして最後に挨拶することになっているのだ。そんな中、上司である花山(唐沢寿明)の挨拶が始まると常子の顔が青ざめていく。花山と同じように、常子もみそ汁を使って二人の人生を話そうとしていたのだ。動揺する常子をよそに、宗吉が常子の名前を呼ぶ。
(115)    「常子、商品試験を始める」
昭和30年。戦後となって初めての好景気を迎え、世間は購買意欲に湧いていた。「あなたの暮し出版」は順調に雑誌の売り上げを伸ばし、社員の数も増えて活気づく。しかし、常子(高畑充希)と花山(唐沢寿明)は、モノが増えつつある時代に新たに読者に役に立つ企画を模索する必要性を感じていた。そこで、常子は理想の台所を求めて各家庭を取材することに。その取材の途中、常子は傘で遊ぶ女の子と傍らで見守る男の子に出会う…。
(116)    「常子、商品試験を始める」
常子(高畑充希)は、取材中傘で遊んでいた女の子が、粗悪な作りの傘の色が落ち服に染みをつけるところを目撃する。会社に戻ると、買ったばかりのミシンが壊れ社員がけがをする。二つの出来事をヒントに粗悪品も多く出回る中で試験をして商品の優劣を示す企画を思いつく。これぞ、モノがあふれる時代にふさわしいアイデアだと絶賛する花山(唐沢寿明)。まずは身近な日用品からと、常子たちはせっけんを取り上げることにするが…。
(117)    「常子、商品試験を始める」
取材中、常子(高畑充希)は15年前に別れた星野(坂口健太郎)と偶然再会する。聞けば妻に先立たれた後、8歳の息子と5歳の娘と三人で暮らしているという。驚きを隠せない常子。一方せっけんの商品試験を進める花山(唐沢寿明)たちは本格的な成分分析を民間の検査機関に依頼する。数日後せっけんの分析結果が出そろう。いざ記事にしようとした時、検査機関からメーカー名を公表するなら分析結果を取り下げると言われてしまう。
(118)    「常子、商品試験を始める」
常子(高畑充希)と花山(唐沢寿明)は、検査機関の抗議を受け、実名を伏せることを余儀なくされる。二度と同じ悔しさを味わわないよう、自分たちだけで全ての試験をすることを常子たちは決断する。そんな折、常子の元に、星野(坂口健太郎)が息子の大樹(荒井雄斗)と娘の青葉(白鳥玉季)を連れて現れる。その後、キッチン森田屋を訪ね、宗吉(ピエール瀧)たちとの再会を喜ぶ星野。常子はほほえましくその様子を見つめるが…。
(119)    「常子、商品試験を始める」
常子(高畑充希)は本格的な商品試験を行うため、規模を拡大し、ビルの1階に実験室を開く。花山(唐沢寿明)は、改めてこの商品試験こそが、暮らしを守るための我々の使命であると社員を鼓舞する。常子は将来的に電化製品を見据え、まず歯ブラシを取り扱うことに。顕微鏡でブラシを一本一本調べたり、執ようなまでの奇妙な試験の数々。3か月の試験を終え、結果をまとめたあなたの暮しが出版される。社運をかけた企画の命運は…?
(107)    「常子、ホットケーキをつくる」
谷(山口智充)と美子(杉咲花)の尽力もあって、花山(唐沢寿明)が再び『あなたの暮し出版』に戻ってきた。常子(高畑充希)たちの書きかけの原稿を見て、花山は料理の経験のない水田(伊藤淳史)に原稿通りにホットケーキを作るように指示する。すると、細かいニュアンスが伝わらず、失敗してしまう。誰でも同じものが作れるように、花山は写真を使うことを提案する。それは料理の作業を分解して説明する画期的な方法だった…。
(120)    「常子、商品試験を始める」
歯ブラシの商品試験と台所の記事が載った「あなたの暮し」最新号は、書店でも売り切れが相次ぎ、編集部にも注文が殺到。常子(高畑充希)は大きな手応えを感じながら、次はどの商品を取り上げるか社員たちと会議をしていた。そこに花山(唐沢寿明)と水田(伊藤淳史)が現れ、今後も商品試験を続けるにはばく大なコストがかかり、さまざまな課題があるという現実を告げる。商品試験を続けるかどうか常子は大きな決断を迫られる。
(121)    「常子、子供たちの面倒をみる」
常子(高畑充希)の発案した商品試験が電気製品を対象に本格的に始まる。花山(唐沢寿明)は全社員に覚悟をもって臨むようげきを飛ばす。手始めにトースターからと活気づく編集部に星野(坂口健太郎)から一本の電話がくる。自社製品を試験の手助けに提供したいという申し出を、常子は試験の理念を守るため断る。申し訳ないと感じる常子。美子(杉咲花)からおわびに伺えばと勧められ、星野の家を訪ねてみることにした常子だが…。
(122)    「常子、子供たちの面倒をみる」
常子(高畑充希)が星野(坂口健太郎)の家を訪れると、息子の大樹(荒井雄斗)が熱を出して寝込んでいた。男手一つで大樹と娘の青葉(白鳥玉季)を育てている星野だが、来月会社がさらに繁忙し、週に一度どうしても帰宅が遅くなるのだという。常子は、その日だけ子どもたちを任せてもらえないかと申し出る。そんな折、数か月に及ぶトースターの商品試験は最終日を迎える。その結果に、花山(唐沢寿明)は思わず沈黙してしまう…。
(123)    「常子、子供たちの面倒をみる」
トースターの商品試験が終わる。どの製品も自分たちの定めた基準に到達せず、酷評を免れない結果となるのは明白。花山(唐沢寿明)は覚悟を決め、執筆にかかる。一方、常子(高畑充希)は週に一度だけ、星野(坂口健太郎)の子どもたちと過ごすようになっていた。子どもたちと笑顔で食卓を囲む幸せな時間が、かつて星野と過ごしたころを思い出させる。そんな幸せな日々が続いたある日、美子(杉咲花)から驚きの事実が告げられる。
(124)    「常子、子供たちの面倒をみる」
トースターの商品試験を特集した『あなたの暮し』最新号は、世間で大きな反響を呼ぶ。編集部は喜びに沸いていると、小さな電機メーカーの社長・田中(蛍雪次朗)が、記事について不服だとどなりこんでくる。社内が騒然とする中、花山(唐沢寿明)は、会社の規模を問わず公平公正に試験した結果だと田中を追い返す。常子(高畑充希)は、自分たちの記事が人を傷つけてしまったことに責任を感じ、ひとり田中の会社に向かうのだが…。
(125)    「常子、子供たちの面倒をみる」
商品試験の影響を受けて、試験の対象となった小さな電機メーカーを苦境に追い込んでしまった常子(高畑充希)。責任を感じ、商品試験の企画をこのまま継続して良いのか悩む常子だが、社長として弱音を吐くわけにもいかず、誰にも打ち明けずに仕事を続ける。星野(坂口健太郎)の前でも気丈に振る舞う常子だが、その様子を見た星野は自分でよければ事情を話してほしいと伝える。悩みを打ち明ける常子に、星野は息子の秘密を明かす。
(126)    「常子、子供たちの面倒をみる」
たたかれた経験をバネに、さらなる改良を約束した電機メーカーの田中(蛍雪次朗)。常子(高畑充希)が花山(唐沢寿明)に報告すると、商品試験の意義はそこにあると言われ、常子は新たに継続を誓う。多忙な日々が過ぎ、とうとう星野(坂口健太郎)の家に行く最後の日を迎える常子。大樹(荒井雄斗)と青葉(白鳥玉季)と過ごす時間を心から楽しむ。その別れ際、星野から感謝の言葉をかけられると、思わず本音を漏らしてしまい…。
(127)    「常子、星野に夢を語る」
康恵(佐藤仁美)が集めて来た主婦仲間の協力を得て、ようやくアイロンの商品試験が本格的に始動する。常子(高畑充希)は多忙な日々を送る中で、星野(坂口健太郎)への思いを断ち切ろうとするが、星野一家と偶然再会してしまう。星野の娘・青葉(白鳥玉季)から「次はいつ来てくれるの?」と聞かれる常子。返す言葉が見つからず、その場を後にする。そんなある日、星野の元を義父・弓岡(志賀廣太郎)が突然訪ねてくる…。
(128)    「常子、星野に夢を語る」
星野(坂口健太郎)は、妻が生前再婚を望んでいた事を義父から聞かされ、心が揺れる。数か月に及ぶアイロンの商品試験を終えた常子(高畑充希)は、康恵(佐藤仁美)たちの協力に成果を感じ、読者からテスターを募集することを思いつく。そんな折、常子に青葉(白鳥玉季)から助けを求める電話が来て、急いで自宅に向かう。同じ頃、『あなたの暮し』の記事に憤ぬする電機メーカー社長・赤羽根(古田新太)の手が迫ろうとしていた。
(129)    「常子、星野に夢を語る」
青葉(白鳥玉季)から来た電話は、常子(高畑充希)を呼ぶためのうそだった。大樹(荒井雄斗)の無事を心から安どし、青葉の気持ちをくむ常子。その姿を見た星野(坂口健太郎)は、自分の思いを常子に伝える。その告白に応える常子。互いの気持ちが通じ合う…。『あなたの暮し』では、読者からの要請を元に電気釜の商品試験を始める。その情報を聞きつけた電機メーカー社長の赤羽根(古田新太)は、商品試験の妨害に動き始めて…。
(130)    「常子、星野に夢を語る」
常子(高畑充希)は、再び星野(坂口健太郎)や子供たちとの幸せな時間を過ごし始めることに。商品試験も順調に進む中、電機メーカーアカバネ電器製造の社員、村山(野間口徹)と酒井(矢野聖人)が訪ねてくる。電気釜の商品試験では自社製品を酷評しないでほしいと涙ながらに懇願する二人に困惑する常子だったが、花山(唐沢寿明)は一喝し追い返す。去っていく村山たちと「あなたの暮し出版」を見つめる謎の男(石丸幹二)が…。
(131)    「常子、星野に夢を語る」
金策で試験の評価を操作しようとする村山(野間口徹)たち。屈しない常子(高畑充希)に、「後悔することになる」と言い残し去っていく。アカバネの電機釜は安価ではあるが問題が多く、会社の姿勢に問題があるのではないかと常子は疑い始める。数日後、常子は星野(坂口健太郎)たちを家に招き、もてなしていると、突然石が投げ込まれる。同じ日に花山(唐沢寿明)の家にも投げ込まれたことを聞き、常子たちはアカバネを疑うが…。
(132)    「常子、星野に夢を語る」
石を投げ込まれる嫌がらせは続き、被害は社員全体に広がっていた。しかし、アカバネの仕業という確証がなく対処できない。そんな中、赤羽根(古田新太)がじきじきに「あなたの暮し出版」に乗り込んでくる。商品試験で酷評する事をやめるよう圧力をかける赤羽根に、常子は「決して屈しない」と戦う姿勢を見せ追い返す。更なる嫌がらせを恐れる社員たちを見て、花山(唐沢寿明)は「ジャーナリストとしての誇りを持て」と鼓舞する。
(133)    「常子、仕事と家庭の両立に悩む」
常子(高畑充希)は星野(坂口健太郎)たちと動物園に行く約束をする。約束の前日、常子が印刷所に連絡すると、花山(唐沢寿明)の代理だと名乗る社員から人目に触れないように原稿を捨ててほしいと指示されたと言われる。動揺する編集部だが、常子は急いで原稿や写真を作り直すよう皆を奮起する。どうしても動物園に行けなくなったと星野に伝える常子。星野の娘・青葉(白鳥玉季)に「おばちゃまのうそつき」と言われてしまい…。
(134)    「常子、仕事と家庭の両立に悩む」
不眠不休で何とか原稿を間に合わせた常子(高畑充希)たち。約束を果たせなかったと悔やむ常子のもとを星野(坂口健太郎)たちが差し入れの弁当を持って訪ねてくる。わがまま言ってごめんなさいと謝る星野の娘・青葉(白鳥玉季)にこちらこそと謝る常子。こうして、電気釜が特集された『あなたの暮し』は無事発売され、上々の売れ行きとなる。商品試験で最低点をつけられた赤羽根(古田新太)は、手段を選ぶなと部下に指示する…。
(135)    「常子、仕事と家庭の両立に悩む」
次号に向けて動きだす常子(高畑充希)たち。そんな折、国実(石丸幹二)が森田屋を訪れ、常子たちのことを徹底的に聞きだそうとしていた。同じ頃、星野(坂口健太郎)は突然転勤を告げられる。2年前、実家に近い場所で働きたいと要請を出していたのが、今頃になって通ったのだ。仕事のことを楽しそうに話す常子に、星野は転勤のことを言いだせずにいると、息子の大樹(荒井雄斗)が学校でいじめられていることを知ってしまい…。
(136)    「常子、仕事と家庭の両立に悩む」
星野(坂口健太郎)は意を決して、常子(高畑充希)に自分が転勤になったことを告げる。辞令の撤回も考えたが、大樹(荒井雄斗)が同級生にやけどのあとを見て「気持ち悪い」と言われて、決心したという。親としてなるべく多くの時間子どもたちのそばにいてやりたいという星野に、常子は何も言うことができない。落ち込む常子の元に、かつてトースターの商品テストで苦情を言いに来た、ちとせ製作所の田中(蛍雪次朗)が現れ…。
(137)    「常子、仕事と家庭の両立に悩む」
『あなたの暮し』の商品試験は偽装だという衝撃的な見出しが載った週刊誌が発売され、編集部は騒然となる。相手にするなという花山(唐沢寿明)の言葉に社員は落ち着きを取り戻すも、常子(高畑充希)は不安が残る。そんな中、常子たちは三種の神器の一つ、洗濯機の試験を始めることに。その最中、国実(石丸幹二)の企てにより、全国紙にも商品試験の公平性が問われるという旨の記事を書かれ、常子たちは更に窮地に立たされる…。
(138)    「常子、仕事と家庭の両立に悩む」
「あなたの雑誌には影響力がある」。常子(高畑充希)は国実(石丸幹二)に言われ、改めて重責を感じる。出版社に戻ると、出版社の社員からテスターの情報を週刊誌に漏らしたのは自分だと告白される。会社と社員を全力で守るとかつて決心した常子は、信頼を取り戻すつもりがあるなら、これまで通り働いてほしいと説得するも責任を取り辞めてしまう。常子は、自分の信条を社員に押しつけ過ぎていたのではないかと悩んでしまい…。
(139)    「常子、小さな幸せを大事にする」
『あなたの暮し』が行う商品試験に対し、家電量販店の半数近くが実験の方法に疑問があると報じられた常子(高畑充希)たち。国実(石丸幹二)が仕掛けた騒ぎは次第に大きくなり、さまざまなメーカーが出版社に苦情を申し立てに来る。挑発には乗らないという花山(唐沢寿明)だが、いつまでも疑いの目を持たれていいのかと国実が詰め寄る。数日後、悔しいという読者の声や励ましの手紙を目にし常子は公開試験を受けることに決める。
(140)    「常子、小さな幸せを大事にする」
公開試験まで2か月を切り、「あなたの暮し」出版では洗濯機の商品試験が佳境を迎えていた。そんな折、常子(高畑充希)は美子(杉咲花)から、主婦の一日の時間の使い方を調べて記事にしたいと提案される。電化製品が家庭に入り始めたことでどれくらいの時間が短縮されているのかを詳細に調べるためだ。一方、赤羽根(古田新太)たちは自社の電化製品が消費者に支持されているのを目の当たりにし、公開試験で勝利を確信していた。
(141)    「常子、小さな幸せを大事にする」
いよいよ公開試験が始まった。新聞記者の国実(石丸幹二)の進行で、常子(高畑充希)たちの「あなたの暮し」出版と赤羽根(古田新太)の電機メーカーを含めた5社が、各自の試験内容を公表していく。対象は洗濯機。常子たちの試験は、各メーカーの専門的な方法には及ばない素人感覚のものが多く、会場に冷笑が広がる。しかし、生活に根ざす素人ならではの視点で実直に1年続けた試験結果が、次第に赤羽根たちを追い込んでいく…。
(142)    「常子、小さな幸せを大事にする」
「あなたの暮し」の試験は、ただのアラ探しだ。常子(高畑充希)に向かって赤羽根(古田新太)が叫ぶ。消費者が欲しがるから安い商品を提供しているだけで、買ったあとの責任は消費者にあると赤羽根は主張する。一方、常子と花山(唐沢寿明)は、家族を思う立場になって考えてみると、一番大切なのは不具合のない安全な製品を作ることなのではと反論する。そして、赤羽根に商品試験中に発見した決定的な事実を公表することに…。
(143)    「常子、小さな幸せを大事にする」
公開試験を終え、常子(高畑充希)たちは安息の日々を取り戻す。そんな折、宗吉(ピエール瀧)と照代(平岩紙)は南(上杉柊平)にキッチン森田屋を継いでくれないかと申し出る。快諾した南はそのまま美子(杉咲花)にプロポーズ。突然の告白に驚く美子だが、素直に受け入れる。鞠子(相楽樹)や水田(伊藤淳史)とともに美子のお祝いをすることになった常子たち。すると、音信不通だった叔父の鉄郎(向井理)が嫁を連れて現れ…。
(144)    「常子、小さな幸せを大事にする」
常子(高畑充希)や鞠子(相楽樹)たちが催した美子(杉咲花)の結婚祝い。その最中、音信不通だった鉄郎(向井理)が嫁の幸子(岩崎ひろみ)を連れて現れる。祝いの場を手前勝手にかき乱す鉄郎。聞けば、新潟で米を作っているという。かつて小橋家の米を食べ尽くしたおわびだと米を土産に渡す鉄郎に、君子(木村多江)はこちらこそ助けられたとお礼を言う。農家に休みはないと慌ただしく立ち去る鉄郎に、常子たちは別れを告げる。
(145)    「常子、大きな家を建てる」
昭和39年。常子(高畑充希)は元の家を購入・改装し、大きな一軒家を建てる。鞠子(相楽樹)や美子(杉咲花)を家族ごと呼び戻し、3世帯9人の大所帯で暮らしていた。『あなたの暮し』の売上も順調。常子は新しい連載の企画の構想を練りながら職場づくりにも力を入れ始め、育児に一段落した女性の中途採用を積極的に行っていた。全てが順風満帆と思っていたやさき、君子(木村多江)が突然入院する。病状は思いがけず重く…。
(146)    「常子、大きな家を建てる」
常子(高畑充希)たちは、君子(木村多江)の病状が思わしくないと医者から告げられる。気丈に振る舞う常子たちを見て君子は自宅療養したいと漏らす。にぎやかしい孫たちに囲まれていつもと変わらない毎日を過ごす君子。そんなある日、中学生になったたまき(蒔田彩珠)が熱を出す。手が回らない鞠子(相楽樹)に代わり君子がたまきの看病をすることに。頬に手を当て母・滝子の思い出を語る君子。そのまなざしは幸せに満ちていた。
(147)    「常子、大きな家を建てる」
「あと何回、皆でご飯が食べられるのだろう」。君子(木村多江)は常子(高畑充希)にふと漏らす。自宅療養を始めて半年、君子は床に伏せることが多くなっていた。そんな折、花山(唐沢寿明)が見舞いに訪れる。お礼を言いたかったという君子に、花山は言葉を詰まらせる。常子のことで話したいことがあるという花山。全てを投げ打ち雑誌作りに懸けてくれた常子に申し訳ない気持ちがあると告げると、君子は常子は幸せだと答えて…。
(148)    「常子、大きな家を建てる」
昭和48年。君子(木村多江)が亡くなって8年、常子(高畑充希)は、君子から教わった言葉や知恵を次世代の読者に伝える「小さなしあわせ」を企画し、単行本が発売されるほどの人気連載となっていた。時代は随分と変わり、戦争を知らない社員も増え、その価値観に驚かされることもしばしば。常子たちは女性たちが働くことについて世間の目が厳しいことに着目していた。同じ頃、「あなたの暮し出版」を一人の若い女性が訪れて…。
(149)    「常子、大きな家を建てる」
出版社を訪れたのは、たまき(吉本実憂)だった。常子(高畑充希)に忘れ物を届けにきたのだという。そんな折、日本製の電化商品が海外製の性能を超えた結果が出たと、水田(伊藤淳史)が花山(唐沢寿明)に報告する。日本の職人気質を世界に伝えようと士気高く試験を再開する社員たちを目の当たりにして、たまきは「あなたの暮し出版」で働きたいと決心する。最終面接まで残ったたまきだが、その奇抜な試験方法に驚くばかりで…。
(150)    「常子、大きな家を建てる」
入社試験に合格し、たまき(吉本実憂)は晴れて「あなたの暮し出版」の一員となる。新人をどなる花山(唐沢寿明)を見て体調を心配する常子(高畑充希)だが、花山は今年の新人は特に女性が元気だと気にしない。そんな折、寿美子(趣里)が会社を辞めたいと言ってくる。聞けば仕事と家庭の両立が難しく、これ以上迷惑をかけたくないのだという。女性が社会で働く機会を減らさぬため、常子は社内の仕組みを変えることを考え始め…。
(151)    「花山、常子に礼を言う」
主婦のあり方も多様化している今、『あなたの暮し』では誌面においても、職場の環境も含めて、女性が働きやすい場所に変えていく。常子(高畑充希)は、社員の前で宣言する。今でも十分と答える社員たちだが、必要であれば自宅での作業を認めるとし、皆は驚きを隠せない。しかし、花山(唐沢寿明)は常子の真意を理解し、満足気な様子。花山もまた、これからの『あなたの暮し』に必要なものを見つけるため、一人、広島へ向かう…。
(152)    「花山、常子に礼を言う」
花山(唐沢寿明)が広島にでかけてから数日後、突然倒れたという連絡が来る。慌てて病院に向かう常子(高畑充希)たち。聞くと、人々に戦争中の暮らしの様子を取材していたのだという。花山は、戦争に関わってしまった人間として、戦争を知らない世代に当時の記録を残したいと訴える。退院したらすぐに取材を再開するという花山だが、妻・三枝子(奥貫薫)たちはやめるよう必死に説得。そんな家族の姿を見て、常子は何も言えず…。
(153)    「花山、常子に礼を言う」
「いいかげんになさってください!」。常子(高畑充希)は、体調の悪い中取材を続けようとする花山(唐沢寿明)を叱りつける。家族も社員も心配しているのだから、もっと真摯(しんし)に受け止めるべきだと言葉を重ね、自宅で作業をするよう命じる。読者から来た数々の戦争体験の手紙を見せ、花山が納得するまで会社と自宅を往復する覚悟だと伝える。感銘を受けた花山は、来たものをすべてまとめ、一冊の本にすることを提案する。
(154)    「花山、常子に礼を言う」
戦争特集号の『あなたの暮し』は過去最高の売上を記録し、ついに念願の100万部を突破する。満足げに読者からの手紙を読む花山(唐沢寿明)に、常子(高畑充希)は体調を整えるよう伝える。そして、昭和49年冬。花山は口述筆記が多くなっていた。ある日、常子が原稿を取りに行くと、最後の一行が足りないことに気づく。不思議に思っている常子に、あとがきを花山が依頼する。その文章は、まるで読者に向けた遺書のようで…。
(155)    「花山、常子に礼を言う」
花山(唐沢寿明)のあとがきを口述筆記したのち、別れた常子(高畑充希)のもとに連絡が入る。連絡は妻三枝子(奥貫薫)からのものだった。花山がついに自宅で息絶えた、というものだった。常子と美子(杉咲花)は花山の死に顔にあう。その死に顔は安らかなものだった。自宅に戻った常子たちは、三枝子から預かった最後の原稿を読む。そこにさしこまれた一通のメモ書き…それは花山から三姉妹への最後の手紙であった…。
(156)    「花山、常子に礼を言う」(最終回)
花山の死後、常子はある晩、夢を見る。常子が会社にいくと、一人の男がいる。果たしてそれは幼いころに常子が死に別れた父、竹蔵(西島秀俊)であった。常子は竹蔵に社内を案内し、「今はこの会社が自分の家族だ」と語る。竹蔵は常子の頭を優しくなでる。常子はとと姉ちゃんとしての人生を全うしたのだ…そして昭和63年。老女になった常子は今日も東京の町を駆け抜けていく…。
とと姉ちゃんもうひとつの物語「福助人形の秘密」
BSプレマップ とと姉ちゃんもうひとつの物語「福助人形の秘密」 この番組の視聴可能期限は2016年12月4日までとなります。ご了承ください。
「もうひとつの物語“福助人形の秘密”」
連続テレビ小説とと姉ちゃん「もうひとつの物語」は森田屋一家が主役! 昭和27年、東京でキッチン森田屋を営む宗吉夫妻のもとへ高崎から富江一家が訪れる。しかしどうやら様子が変で…そして森田屋に代々伝わるあの福助人形に秘められた秘密とは? 常子たち三姉妹も登場!

U-NEXT のよくある質問

Q.料金はいくらですか?

ー 月額1990円で視聴することができます
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Q.U-NEXTポイントってなんですか?

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Q.決済されるタイミングはいつですか?

ー 無料期間後に請求されます。
会員登録後、「31日間」見放題コースの動画を無料で視聴することができます。 決済のタイミングは、そのあとになります。

Q.UNEXTをテレビ・スマホやゲーム機で視聴することはできますか?

ー Chromecastや AmazonFireTV、U-NEXT TV など視聴することができます。
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