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大河ドラマ 風林火山

あらすじ:大河ドラマ第46作。武田信玄を支えた軍師・山本勘助の夢と野望に満ちた生涯を中心に、戦国の世を懸命に生き抜いた人々を追う。勘助は若い頃から諸国を遍歴し、軍略や築城術など兵法を身に付ける。やがて武田晴信(後の信玄)の器に惚れ込み、補佐していく。
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視聴タイプ
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配信期間
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大河ドラマ 風林火山 動画情報

タイトル名 大河ドラマ 風林火山
ジャンル

50エピソード

第 1回 隻眼の男
天文4年(1535)、甲斐の統一に成功した武田信虎は、隣国の駿河(するが)・今川氏や相模(さがみ)・北条氏とにらみ合っていました。兵法の修行のため諸国を巡っていた勘助は、15年ぶりに故郷へ帰る途中、武田の家臣に襲われた村娘のミツを救います。他人を寄せ付けない孤独な勘助は、しだいにミツと心を通わせます。ある日、武田軍と北条軍の戦を見に行った勘助の後を追いかけるミツが、北条に捕らわれてしまいます。
第 2回 さらば故郷
15年ぶりに三河に帰った勘助は、武田家家臣の首を手土産に今川へ仕官し、養子に入っていた大林家の家督を継ぐ決意でした。しかし、大林家に実子が生まれたため、勘助は厄介者扱いされます。しかも養父は勘助が討ち取った首を、実子の手柄として主君に届けてしまいます。勘助は大林の名を捨て、実の親の山本姓を名乗ることを決めて出生地・駿河に向かいます。すると、今川家の内紛の秘密を知った勘助の命を、意外な者が狙います。
第 3回 摩利支天(まりしてん)の妻
仕官がかなわず、失意のまま甲斐を訪れた勘助は、身ごもったミツに再会しました。「勘助の子だ」と言うミツに「誰の子ともわからぬ」と勘助は突き放しますが、村の生活に安息を見いだしてミツやおなかの子どもと生きる決意をします。一方、武田家では嫡男・晴信(信玄)と、戦に明け暮れる当主・信虎との対立が表面化します。ある日、鹿狩りで獲物が少ないことにいらだつ信虎は、たまたまそこに居合わせたミツに矢を向けます。
第 4回 復讐(ふくしゅう)の鬼
勘助の子を身ごもったミツが、武田信虎に殺されました。復讐(ふくしゅう)に燃える勘助は、武田家嫡男・晴信(信玄)の守り役・板垣信方に斬りかかりますが、逆に板垣にねじ伏せられます。父・信虎の蛮行を板垣から聞いた晴信は、勘助を呼び寄せ、恨みを捨て大望を抱くよう説きふせます。勘助は板垣の間者(かんじゃ)となり、内紛渦巻く駿河・今川家へ向かいます。
第 5回 駿河大乱
駿河の今川家では家督争いが起き、実質的な当主である寿桂尼が何者かに襲われます。しかし、武田の間者(かんじゃ)である勘助に一命を救われます。勘助の真の狙いは、家督争いを利用して、武田信虎に殺されたミツの敵を討つことでした。一方、家督継承で寿桂尼と対立する福島越前守は武田と通じ挙兵しますが、今川と武田の和睦が成立したため孤立無援となり、花倉城に籠城します。城内には勘助の兄・山本貞久がいました。
第 6回 仕官への道
「花倉の乱」は、名を改めた今川義元の勝利に終りました。勝利に貢献した勘助は仕官を望みますが、義元は受け入れません。武田家は今川家との同盟の証しとして、寿桂尼の仲立ちで武田晴信(信玄)が公家の娘・三条夫人と祝言を挙げます。政略結婚ながら晴信は、三条夫人に好感を持ちます。一方、武田と今川の同盟で敵討ちができなくなった勘助は、武田を討つための仕官先を求め北条氏康に会いに小田原へ行きます。
第 7回 晴信初陣
武田への個人的恨みと見抜いた北条氏康は、仕官を望む勘助に新たな道を示します。甲斐・武田では信濃侵攻が決まり、嫡男・晴信(信玄)の初陣となりました。その後、勘助は信濃に向かい、そこで真田家当主・幸隆(ゆきたか)に出会います。真田家は狭い領地ながら、当主・幸隆の下、強い団結力を誇っていました。武田勢の信濃出陣を知った勘助は、真田の使者として海ノ口(うんのくち)城へ向かい、晴信と再会します。
第 8回 奇襲!海ノ口
真田幸隆の命を受けた勘助が、武田勢に包まれた海ノ口(うんのくち)城にいました。勘助は、武田の攻めをはね返す策を次々に打ち出します。一方、初陣の晴信(信玄)は後方に置かれ、参戦を許されません。1か月が経ち、兵糧がつきかけたころに雪が降ります。積もった雪で身動きがとれなくなる前に武田勢は撤退。城内が喜ぶ中、勘助は油断しないよう警戒していました。すると、撤退と見せかけていた初陣の晴信が急襲してきました。
第 9回 勘助 討たれる
海ノ口(うんのくち)城を制圧した武田晴信(信玄)は、死を覚悟で進み出た勘助の首に太刀をあて、「偽軍師、山本勘助が首を討ち取った」と言い放ち、城も放ったまま甲斐に戻ります。討たれもせず、敗北感に打ちのめされた勘助は生きる気力すら失い山野をさまよいます。天文9年(1540)、武田家は信州・諏訪家と同盟を結び、晴信の妹・禰々(ねね)が当主・頼重に嫁ぎます。諏訪家には美しい由布(ゆう)姫がいました。
第10回 晴信謀反
武田晴信(信玄)は父・信虎の今川への追放を決めます。守り役・板垣信方はひそかに武田家重臣を説得します。一方、駿河の今川義元と寿桂尼は、武田父子のどちらの味方をするかで議論になります。領地拡大の信濃攻めに成功して戻った信虎に、今川義元から駿河へ招待する書状が届きます。晴信の謀反など何も知らない信虎は僅かな兵を連れて旅立ちます。今川では、信虎の迎えに斬り殺されても構わない捨て駒として、勘助を選びます。
第11回 信虎追放
武田晴信(信玄)は、父・信虎の追放を重臣らの前で明らかにしました。信虎にかわいがられ家督を継ぐと見られていた弟・信繁も本心から兄を支持し、武田家臣団は晴信支持で一致団結します。晴信が甲斐(かい)と駿河(するが)の国境で、信虎に甲斐からの追放を言い渡すと、そこへ今川の迎えとして勘助が現れました。自分の子を宿したミツを殺されて恨みの消えない勘助は、駿河まで護送する途中の信虎に襲いかかります。
第12回 勘助仕官
武田家では晴信(信玄)が家督を継ぎましたが、勘助は駿府(すんぷ)で相変わらず浪人暮らしでした。同じ浪人の青木大膳から武田家重臣・板垣信方が駿府を訪れると聞き、晴信に仕官するため一計を案じます。それは、青木が板垣を襲ったところを勘助が救い、恩を売るという策です。しかし、板垣はその策略を見抜き、勘助の首に刀を当て、命を晴信に託しました。若き国主となった晴信は、皆が驚くほどの厚遇で勘助を召し抱えます。
第13回 招かれざる男
勘助の厚遇をうさんくさく思う武田一の猛将・原虎胤(とらたね)が、勘助に真剣勝負を挑みます。まともな勝負では勝てないと察知した勘助は、策をめぐらして勝ったため、勘助の知略が晴信(信玄)や重臣らに認められました。しかし、晴信の正室・三条夫人は、勘助が仕官したとたんに次男が失明したため、勘助に不吉な影を感じます。晴信は笑い飛ばしますが、三条夫人の不安はやがて現実のものとなりました。
第14回 孫子の旗
関東管領上杉軍が信濃に侵入します。武田と同盟関係にある諏訪頼重が、武田に断りもなく上杉と和議を結んだため、信濃の武田領は諏訪と上杉に奪われてしまいます。勘助は、頼重に嫁いだ晴信の妹・禰々(ねね)を傷つけずに諏訪を奪う策を練るため、諏訪へ向かいました。そこで、運命の女性となる由布(ゆう)姫を初めて目にします。一方、晴信は新生武田家の象徴として、孫子の言葉を記した「風林火山」の旗を掲げます。
第15回 諏訪攻め
勘助は武田晴信(信玄)に諏訪攻めを進言します。諏訪氏の同族・高遠頼継と通じ、諏訪頼重を挟み撃ちにするという戦法です。頼重の妻は晴信の妹・禰々(ねね)です。頼重は義兄・晴信の予想外の攻撃に居城の上原城より堅固な桑原城に籠城します。頼重の娘・由布(ゆう)姫は、「武田は裏切り者」と、兄・晴信の行動に動揺する禰々を激しく責めます。覚悟を決めた頼重の下を晴信の使者として板垣信方と勘助が訪れ、和睦を促します。
第16回 運命の出会い
武田晴信(信玄)は降伏した諏訪頼重と禰々(ねね)を甲府に送り、頼重の嫡男であり自分の甥(おい)である寅王(とらおう)丸こそ諏訪の当主であるとして、頼重を切腹させます。一方、板垣信方と勘助は諏訪一族を根絶やしにするため出陣します。由布(ゆう)姫を斬るために桑原城へ乗り込んだ勘助は由布姫を見つけますが、自ら命を絶つことを拒み、たくましく生き抜こうとする姫に、殺されたミツの姿を重ね、心を奪われます。
第17回 姫の涙
勘助は、諏訪家の名を捨てることを条件に、幽閉した由布(ゆう)姫を逃がしてしまいます。しかし、由布姫の恨みは消えていませんでした。一方、武田晴信(信玄)は由布姫の命を救うため、側室に迎え入れることにしました。晴信の下なら生きられると確信した勘助は姫を追いかけ、浪人に襲われたところを救います。浪人を雇ったのは自分だと嘘(うそ)をつく勘助は、由布姫の憎しみが自分に向かうように仕向けました。
第18回 生か死か
諏訪家当主・寅王(とらおう)丸の後見となった武田晴信(信玄)は諏訪全土を手に入れ、由布(ゆう)姫を側室に迎える意向です。勘助だけが賛成で、重臣らは猛反対します。由布姫に諏訪家の嫡男が生まれれば、諏訪の人々は武田に忠誠を誓うと勘助は考えますが、由布姫は武田の側室になることを強く拒みます。武田家重臣・甘利虎泰(とらやす)は、そんな由布姫に自害を迫ります。
第19回 呪いの笛
勘助の思惑どおり、由布(ゆう)姫は武田晴信(信玄)の側室を承諾しました。正式な祝言という丁寧な扱いに諏訪家の旧臣らは喜び、武田家に忠誠を誓います。正室・三条夫人は「晴信に聞かせるように」と京の笛を由布姫に与えます。勘助は由布姫の心を動かしたと信じ、次の戦の策を練るために信濃へ旅立ちます。しかし、由布姫は武田への恨みを捨ててはいません。由布姫は寝所で懐剣を手にして、いきなり晴信に斬りかかりました。
第20回 軍師誕生
天文12年(1543)、武田勢は信濃の長窪(ながくぼ)城を包囲します。勘助は内応者を使い、瞬く間に城を落とします。策が当たった勘助は武田晴信(信玄)から、ついに武田家の軍師として認められます。しかし、側室の由布姫が晴信に心を開かないことが気がかりでした。実は、由布姫は晴信に愛情を抱きながらも、武田への恨みを捨てきれずに苦しんでいました。一方、信濃の猛将・村上義清が武田討伐に立ち上がります。
第21回 消えた姫
武田晴信(信玄)の側室・由布(ゆう)姫の奇妙な言動が武田家に波紋を広げ、姫をかばう勘助は重臣らに激しく非難されます。由布姫は、晴信の母・大井夫人に諭されて泣き崩れます。晴信は由布姫の心を落ち着かせるため諏訪へ戻すことにしました。ところが、諏訪へ向かう途中、由布姫は姿を消してしまいます。勘助は由布姫を探して雪の諏訪を彷徨(さまよ)い、ようやく見つけ出したところ、姫が明かした心の内は意外なものでした。
第22回 三国激突
諏訪で暮らす由布(ゆう)姫が武田晴信(信玄)の子を身ごもります。一方、今川家の軍師・雪斎が晴信を訪ね、今川の領地である駿河の東を占領した北条氏康を討つため、駿河(するが)への出兵を求めてきました。駿河へ出兵すると信濃が手薄になるため、武田家中では異論が相次ぎます。雪斎の態度に裏があると感じた晴信は、今川と北条を和解させる勘助の策を受け入れます。勘助は駿河に向かい、9年ぶりに今川義元と再会します。
第23回 河越夜戦
武田・今川・北条の三国の和睦が成立しますが、関東の覇権を目指す北条氏康の武蔵・河越城が、軍勢8万の関東管領・上杉憲政らの大軍に包囲されます。北条の軍勢は、籠城する綱成(つなしげ)3千と救援の氏康8千。勘助は氏康の援軍として河越へ向かいますが、真の狙いは上杉に仕える真田幸隆を武田へ引き抜くことです。上杉の本陣に潜入した勘助は、油断しきった上杉軍を目にします。ついに、氏康は劣勢挽回のため夜襲にでます。
第24回 越後の龍
河越の夜戦で、鉄砲で撃たれた勘助は真田幸隆に命を救われます。勘助の勧めで真田は武田家への仕官を決意しますが、妻の忍芽(しのめ)や家臣団は、真田を信濃から追い落とした敵である武田への仕官に反対します。諏訪では、武田晴信(信玄)の側室・由布(ゆう)姫に男児・四郎(後の勝頼)が誕生します。一方、越後では守護代・長尾家が下克上で実権を握り、当主・晴景の弟・景虎(上杉謙信)が頭角を現してきました。
第25回 非情の掟(おきて)
勘助は武田晴信(信玄)の側室・由布(ゆう)姫が産んだ四郎(後の勝頼)を諏訪家の跡継ぎにしようと画策。晴信の妹・禰々(ねね)の忘れ形見であり、諏訪家嫡男の寅王(とらおう)丸を出家させ、今川家に預けようとします。大井夫人は、やがて、嫡男・太郎と四郎が武田家の家督を争わないか心配します。不安に駆られる正室・三条夫人も太郎の家督について晴信に詰め寄りますが、「家督を誰に譲るかは自分が決める」と激高します。
第26回 苦い勝利
信濃の志賀城主・笠原清繁が武田に兵を挙げました。いつまでも信濃が治まらないことにいら立つ武田晴信(信玄)が志賀城に出兵すると、笠原を支援する関東管領の軍が信濃に侵入しますが、重臣・板垣信方らがこれを迎え撃ち、撃破します。志賀城に降伏を促すよう進言する勘助に晴信は、降伏させるにしても脅しが必要と、討ち取った将兵の首を城の周りに並べるよう命じます。晴信の暴走を止められない無力さを感じる勘助でした。
第27回 最強の敵
志賀城を強引に攻め落とした武田晴信(信玄)は重臣を集め、信濃の村上義清と戦うことを伝えますが、重臣の意見は二つに割れます。勘助は晴信をいさめますが、もはやその声は晴信の耳には届きません。板垣信方も、戦続きで多くの兵を失い、領民が疲弊する中、信濃強敵の村上と戦うことに不安を覚えます。一方、甘利虎康は、家来が捕らえた村上の間者(かんじゃ)・平蔵に村上義清のもとへ案内させ、面談を求めました。
第28回 両雄死す
天文17年(1548)、武田晴信(信玄)と村上義清の両軍が、信濃の上田原でついに激突しました。武田の先陣は、板垣信方と甘利虎康。死を覚悟した板垣は勘助に、真の軍師になるように言い残して突撃します。一方、甘利は予定通り武田を裏切り、単身、村上本陣に駆け込みます。これを知った晴信は激怒しますが、勘助はこれこそが甘利の策と見抜きます。しかし、甘利は義清の首を取り損ね、無数の矢を受けて討ち死にします。
第29回 逆襲!武田軍
初めての敗北で板垣と甘利の2人を失った武田晴信(信玄)は、失意の中で自問自答を繰り返し、敗因が己の心にあったことを悟ります。一方、信濃守護・小笠原長時が反武田勢を結集し、諏訪・塩尻峠に出兵します。対する武田軍の動きは緩慢で、敗戦の影を引きずっているように見えます。しかし、それこそが敵を欺く勘助の策略でした。敵に油断させてから一転、亡き板垣の秘策をくんだ鮮やかな奇襲を仕掛けていきます。
第30回 天下への道
越後では群雄割拠が続き、長尾景虎(上杉謙信)が統一を果たせずにいました。越後統一の鍵を握るのは、かつて景虎の父親を窮地に追い込んだ上杉家重臣・宇佐美定満です。一方、勘助は新兵器である鉄砲が将来の戦を左右すると見抜き、紀州・根来(ねごろ)寺で百丁もの買い付けに成功します。運搬のため今川を訪ねた勘助は、北条氏康に追い詰められた関東管領・上杉憲政に損得抜きで援軍を送った景虎のことを聞き、興味を持ちます。
第31回 裏切りの城
武田晴信(信玄)は小笠原長時を追い落とし、信濃府中を手にします。残る信濃の敵は村上義清ただ1人。村上を倒すためには難攻不落の砥石(といし)城の攻略が欠かせず、その役目は真田幸隆に任されます。勘助は、攻めを焦る真田に時期尚早と戒めた後、長尾景虎(上杉謙信)の器を見極めるため越後へ潜入します。勘助の出発後、家中に村上の間者(かんじゃ)がいることを突き止めた真田は裏切り者を逆に利用しようと策を講じます。
第32回 越後潜入
越後に潜入した勘助は、鉄砲商人にふんして長尾景虎(上杉謙信)に会うと、鉄砲百丁を用意するまで人質にすると言われますが、長尾家の内情を探る好機と見ます。しかし、景虎は勘助が武田の人間である事を見抜いていました。景虎は勘助を連れて、越後・琵琶島城の宇佐美定満を訪れます。勘助は、中立を保つ宇佐美が景虎と手を結べば越後は難敵になると警戒します。一方、武田勢は、砥石(といし)城で惨敗を喫します。
第33回 勘助捕らわる
勘助を宇佐美定満に預けた長尾景虎(上杉謙信)の狙いは、武田が越後を狙っているため、越後を一つにまとめる必要があることを悟らせることでした。景虎の思いを知った定満は長尾家に仕えることを決め、景虎の軍師になります。景虎は、越後統一を目前にします。一方、武田では砥石(といし)城の惨敗で、勘助の命と引き換えとなるはずの鉄砲百丁を失っていました。鉄砲を用意できない勘助に処刑の日が迫ります。
第34回 真田の本懐
勘助は武田晴信(信玄)に救い出され、甲斐へ戻りました。村上義清に惨敗した原因は、自分の軍配違いだったと晴信は勘助に語りますが、武田家臣は原因を作った真田幸隆の失策と見ています。もはや、砥石(といし)城を攻略する以外、真田が生き残る道はありません。そのため勘助は幸隆に、村上方に属する幸隆の弟・常田隆永を武田に寝返らせるよう進言します。幸隆の妻・忍芽(しのめ)は、意を決して常田の屋敷に向かいます。
第35回 姫の戦い
勘助は、原虎胤(とらたね)に妻をめとるよう勧められ、娘のリツを紹介されます。そして、リツから武田晴信(信玄)に新しい側室がいることを聞きます。数日後、由布(ゆう)姫に会うため勘助が諏訪に向かうと、美しい姫を守る不審な一行に出会いました。勘助は、その姫が晴信の側室ではないかと疑います。一方、側室のことを知った由布姫は、わが子・四郎(後の勝頼)を武田家の跡継ぎにしたいと言い出します。
第36回 宿命の女
武田晴信(信玄)の新しい側室・於琴(おごと)姫が男子を生むと、新たな家督争いが起きてしまいます。勘助は於琴姫を斬るため住まいを訪ねます。しかし、天真らんまんで美しい姫を前に勘助は、由布(ゆう)姫の子・四郎(後の勝頼)の立場を尊重するよう諭すことしかできませんでした。一方、今川義元に嫁いだ晴信の姉が亡くなります。両家の同盟を維持するため、勘助は晴信に武田の嫡男・太郎に今川の姫を迎えるよう進言します。
第37回 母の遺言
死期が近いことを悟った晴信の母・大井夫人は勘助を呼び、息子・武田晴信(信玄)の行く末を託します。同じころ、関東管領・上杉憲政は北条氏康に追い詰められ、長尾景虎(上杉謙信)を頼り、越後へ落ち延びます。一方、勘助は、関東の制覇を目前にした北条氏康を訪ね、武田・北条・今川の三国同盟を結ぶよう打診します。来るべき景虎との長い戦いの前に、大井夫人は武田家の行く末を案じながら、この世を去ってしまいます。
第38回 村上討伐
武田晴信(信玄)と勘助は、村上義清を討つため出兵しますが、策を巡らせて信濃の領主たちを取り込み、戦わずに義清を孤立させます。勝ち目がないと悟った義清は、長尾景虎(上杉謙信)を頼り、越後に落ち延びます。勘助は、武力で義清を攻め滅ぼすよりも越後へ逃がす方が得策と考えました。義清が生きていれば、景虎は義清の領地奪還のみに動き、信濃全体へ兵を進めることはないと、義を重んじる景虎の性格を読んでのことでした。
第39回 川中島!龍虎激突
天文22年(1553)8月、信濃統一に乗り出した武田晴信(信玄)と、8千の兵を率いて信濃に侵攻した長尾景虎(上杉謙信)が、ついに信濃・川中島の布施で激突します。それは、12年もの長きにわたる川中島の戦いの始まりでした。武田方の城を落とす景虎の狙いは晴信の首にあると見た勘助は、景虎を武田領の南に誘い込み、孤立させて討つという策を立てますが、景虎の軍師・宇佐美定満に見破られてしまいます。
第40回 三国同盟
長尾景虎(上杉謙信)との対決を終えた武田晴信(信玄)は、諏訪の由布(ゆう)姫のもとを訪れます。由布姫は、晴信が勘助とリツの結婚話を進めることに複雑な思いになります。勘助は、景虎が官位を賜った礼のため上洛(じょうらく)したことを知り、好機とばかりに、かねてから構想していた武田・今川・北条の三国同盟の実現に乗り出します。天文23年(1554)、駿河・善得寺に一堂が会して三国同盟が成立しました。
第41回 姫の死
病に倒れた由布(ゆう)姫は、木曽攻めの挨拶に訪れた勘助にリツとの祝言を約束させます。天文24年(1555)、武田晴信(信玄)と勘助が木曽攻めの中、長尾景虎(上杉謙信)が再び挙兵し、川中島の北・善光寺平に出兵します。晴信と勘助は景虎との決戦に向かい、第2次川中島の戦いが始まりました。対陣は200日にも及び、勘助は今川家の軍師・雪斎に和議の仲立ちを頼みます。そして、それは雪斎の最期の仕事になりました。
第42回 軍師と軍神
ひそかに慕い続けた由布(ゆう)姫の死は、勘助の心に深い喪失感を残しました。勘助は迷いを振り切るため、武田晴信(信玄)に手紙を残して旅に出ます。一方、長尾景虎(上杉謙信)が統一した越後では、長く続いた戦乱の名残で豪族同士の領地争いが絶えません。そんな家臣たちに、景虎は失望を覚えます。紀州・高野山で師と仰ぐ高僧と旧交を温めていた勘助は、そこで意外な人物と再会します。越後を出奔した景虎でした。
第43回 信玄誕生
北信濃の長尾勢を一掃するため攻め入る武田晴信(信玄)は、長尾景虎(上杉謙信)との決戦を避けたため決着がつきません。しかし、将軍・足利義輝が両者に和議を命じたため、晴信は信濃守護職を条件に和議を受け入れますが、景虎は納得できません。ところが、上杉憲政が関東管領職を景虎に譲ると申し出たため、守護より上位の管領となる景虎は了承しました。晴信と勘助は出家して、それぞれ信玄、道鬼となります。
第44回 信玄暗殺
長尾景虎(上杉謙信)の軍師・宇佐美定満の策に従い、ミツの幼なじみ・平蔵が駿河・今川へ向かいます。今川に預けられた諏訪家の遺児・寅王丸(とらおうまる)に会い、武田を恨むようしむけるためです。武田に対する憎悪をあおりたい義元の母・寿桂尼は平藏に、出家して長笈(ちょうきゅう)と名のる寅王丸への面会を許します。勘助は、武田信玄のそばに見知らぬ若い僧(長笈)が出入りしていると聞き、不審を抱きます。
第45回 謀略!桶狭間
長尾景虎(上杉謙信)の軍師・宇佐美定満による信玄暗殺の謀略は失敗。勘助は、武田と同盟を結びながら策を黙認した寿桂尼に不信感を募らせます。永禄3年(1560)、今川義元は上洛(じょうらく)を決め、織田の領地・尾張への出兵を宣言します。織田が勝てば、駿河を奪う好機が訪れると考えた勘助は、今川打倒の策を練ります。勘助はあえて、義元に桶狭間を通らない進路を進言しますが、勘助を嫌う義元は逆の道を選びます。
第46回 関東出兵
永禄3年(1560)8月、長尾景虎(上杉謙信)が関東管領・上杉憲政の名の下に、関東の秩序回復のために出兵すると、景虎の下には関東の諸将が集結しました。同じころ、由布(ゆう)姫の忘れ形見・四郎が元服し、諏訪勝頼を名乗ります。秋になり、味方に籠城を命じた北条氏康は、小田原城で景虎を迎え撃つため兵を引き上げます。景虎の軍師・宇佐美定満は、翌年になっても動かない景虎におごりが生じていることを危ぶみます。
第47回 決戦前夜
長尾景虎は上杉憲政から家督を譲り受け、上杉政虎(謙信)を名乗り関東管領職を継ぎます。その就任式の帰路、政虎は、馬を降りて挨拶しない成田長泰を無礼であると激怒し、むちで打ちます。しかし、成田家は馬上で礼を交わすことを許された名門です。兵を引き揚げた成田に関東の諸将も追従します。関東統一を失敗した政虎は、己の慢心を認めて越後へ引き揚げました。勘助は、養女にしたリツと香坂彈正との祝言を勧めます。
第48回 いざ川中島
永禄4年(1561)8月、上杉政虎(謙信)率いる1万8千の上杉軍が川中島に向けて出兵しました。武田信玄と勘助も2万の軍勢で、これを迎えます。政虎は川中島の武田領に深く入り込む形で、海津城の背後にある妻女山(さいじょさん)に陣を張ります。それは、武田軍が戦わざるを得ない布陣でした。勘助は武田軍を誘い出す政虎の策を見抜き、先制攻撃を避けて対陣します。両軍は、にらみ合う形となりました。
第49回 死闘川中島
勘助は、上杉軍への攻撃を翌日の夜明け前に決めます。全軍を二手に分け、1万2千の別動隊が上杉軍の布陣する妻女山(さいじょさん)を背後から襲い、信玄の率いる8千の本隊が麓で待ち構えて挟み討ちにする、勘助が立てた「啄木鳥(きつつき)の戦法」です。しかし、この戦法は上杉政虎の軍師・宇佐美定満に見破られていました。翌朝、勘助は霧が晴れた川中島で、武田の陣に殺到する1万3千の上杉軍を目の当たりにします。
第50回 決戦川中島(最終回)
永禄4年(1561)年、勘助の戦法を見破った上杉軍1万3千が武田軍に襲いかかります。信玄の弟・信繁や重臣・諸角虎定を失い、武田軍は崩壊寸前となります。真田幸隆ら1万2千の別働隊が戻れば戦況を逆転できると判断した勘助は、武田本陣に向かった政虎の姿を見て、信玄を守るため突撃します。また、単騎で武田本陣を駆け抜け、太刀を振り下ろす政虎と軍配でそれを受ける信玄の一騎討ち。勘助、信玄、政虎の壮絶な戦いです。

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