映画「レッドドラゴン」を徹底解説!ネタバレ・ハンニバルシリーズにおける伏線もまとめます!

「レッドドラゴン」は2002年に公開されたハンニバルシリーズの3作目の作品です。時系列ではハンニバルシリーズでは2番目の物語で、「羊たちの沈黙」の直前の物語となっています。映画としては単独で完結しているので、ハンニバルシリーズを観た事ない方でも十分に楽しめる作品といえるでしょう。 ここでは「ハンニバルの逮捕されるきっかけ」「ウィルとハンニバルの関係」「羊たちの沈黙へはどう続くのか?」など、ハンニバルシリーズを楽しめるような情報をお届けします。魅力的なキャラクターが多数登場する「レッドドラゴン」楽しんで観て頂ければと思います。

  • あらすじ順に詳しく解説(感想や考察も含む)
  • 登場キャラクターの紹介
  • 小ネタや考察まとめ

大人気キャラクターのハンニバルですが、「羊たちの沈黙」では見られないような一面も見られます。ハンニバル自身も認めるウィル捜査官とのやり取りは、ハンニバルファンにとって必見です。

「レッドドラゴン」あらすじ

ここでは「レッドドラゴン」のあらすじを紹介していきます。

ウィルとハンニバルが相まみえる

精神科医の権威と呼ばれるハンニバル・レクターは、FBI捜査官のウィル・グレアムに助言を行い、二人三脚で数々の事件を解決していました。しかし現在進行中の事件の犯人はハンニバルでした。想像力に長けて経験豊富なウィルは「ハンニバルが犯人ではないか?」と疑いを持ち、ハンニバル宅へ行きます。 勘の良いウィルを始末しようとハンニバルはウィルの腹部を刺します。しかしウィルも応戦し、ハンニバル、ウィル共に重症となって事件は解決。ハンニバルは無期懲役、ウィルは精神的なストレスからFBI捜査官を辞職してしまいます。その後は妻と息子と穏やかな生活を送っているウィル。 そこへクロフォード捜査官がやってきます。

ウィルへの捜査協力依頼

クロフォードの目的は、現在起こっている一家連続殺人事件の捜査をウィルに協力してもらうことでした。一度は断るも自分も家族を持つ身であるので、「一家惨殺は食い止めなくては」と捜査に踏み出すウィル。しかしクロフォードの本当の狙いは、獄中にいるハンニバルの助言をもらい事件解決を急ぐことでした。 恐怖と闘いながらハンニバルに合うウィル。回りくどい助言でしたが、ハンニバルはウィルにアドバイスをしてくれます。ウィルは、自分を獄中に放り込んだ相手ですが、ハンニバルはウィルの能力を高く買っているのです。

動き出すダラハイド

一家惨殺の犯人であるダラハイドは、過去のトラウマから変身願望がある狂人、異常者です。ハンニバルを崇拝しており、獄中のハンニバルに向けて手紙を書きます。異常行動を続けるダラハイドですが、盲目女性リーバと出会うことで、心境に変化が表れ始めます。リーバを愛おしく思い、彼女に惹かれていきます。 ダラハイドが出した手紙は、ハンニバルに届いていました。ハンニバルは獄中からウィルの住所を調べ、暗号を使用して新聞へダラハイドへの返事を書きます。内容は「ウィル一家を殺害しろ」という内容でした。寸前のところでハンニバルの思惑に気づき家族を避難させることに成功します。事態は急を要するので、新聞記者にダラハイドを罵る記事を書かせて犯人をおびき寄せる作戦を決行します。しかし憤慨したダラハイドに襲われたのは新聞記者で、無残に殺されてしまいました。

ダラハイドは自宅で焼死

ハンニバルが自分の家族を襲わせたことを知っているウィルですが、もう一度助言をもらいにハンニバルに会いに行きます。アドバイスを元に証拠のビデオを確認するウィル。そこから「ビデオ関連の会社の人間」という答えを導き出し、一気にダラハイドに近づきます。 一方のダラハイドは錯乱していました。リーバを自宅に閉じ込めガソリンを撒いて火を放ちます。一度はリーバを銃で殺害しようしたダラハイドですが、狂人と常人の自分が交錯し、リーバの目の前で自らに銃を撃ち、息絶えます。目が見えないリーバですが、今までの経験で外への脱出を成功させます。脱出したリーバは、ダラハイドがホシだと分かり、ちょうど駆けつけてきたウィル一向に保護されるのでした。

どんでん返しのクライマックス

ダラハイドが死亡し事件が解決。家族との豊かな生活を取りもどしウィルは一安心しています。しかしダラハイドは生きていました。ウィルの家に侵入し、ウィルの子供人質に取り、「家族を全員皆殺しにする」と言い放ちます。ダラハイドのトラウマを利用して、息子を上手く逃がすウィル。銃撃戦の末、銃弾を浴びながらもダラハイドの銃殺に成功します。 最後はハンニバルからの手紙を海上で読むウィル。一方のハンニバルはチルトンと話しています。チルトンから「女性のFBI捜査官が合いたいといっている。断るだろう?」と聞かれるハンニバル。「名前は?」と興味がありそうに返答します。

「レッドドラゴン」登場人物まとめ

ここではレッドドラゴンに登場する人物を紹介していきます。

ハンニバル・レクター/アンソニー・ホプキンス

ハンニバルシリーズの主役ともいえる人物です。今回は冒頭部分でウィルによって逮捕されるところからスタートします。ウィルにアドバイスを出しながら、ダラハイドを焚きつけてウィル一家を殺害しようとするなど、獄中からでも狂気さがあふれ出ています。 今作は「ハンニバルライジング」というハンニバルの出生を描いた作品を覗けば、時系列的には一番最初の作品になるので、「羊たちの沈黙」へとつながる人間関係が多く出てきます。「羊たちの沈黙」でチルトンとの確執がある事や、クロフォードがハンニバルの助言を重要視している理由が分かります。

ウィル・グレアム/エドワード・ワトソン

ハンニバルを逮捕した元FBI捜査官です。ハンニバルも認めるほど想像力が豊かで、発想に溢れています。眼球からの指紋検出や、ダラハイドがビデオダビング会社に勤めていることを割り出すなど、作中でもトップクラスの捜査官です。 ダラハイドを射殺して、見事に事件を解決しますが、身体はボロボロ。おまけに妻にダラハイドのとどめを刺させてしまいます。ハンニバルによって永遠消えないトラウマを植え付けられてしまいました。「レッドドラゴン」のみしか登場しないキャラクターです。

フランシス・ダラハイド/レイフ・ファインズ

今作でのみ登場する一家殺人事件の犯人です。幼少期に虐待を受けて歪んだ性格となり、強い変身願望を持ちます。過去のトラウマを克服するために背中にレッドドラゴンの刺青を掘り、完璧な存在となるのが目標です。ハンニバルを崇拝しており、獄中のハンニバルと文通を行っています。 盲目のリーバと出会うことで、正常な一面を取り戻していきます。しかし最後はリーバすらも利用して巧妙な死亡工作を施し、ウィル一家の抹殺に向かいます。

リーバ・マクレーン/エミリー・ワトソン

リーバはダラハイドと同じ会社に勤めている女性です。7歳の時に完全に失明をしており、障害をかかえています。リーバとダラハイドはお互いに恋心を頂いていました。ダラハイドはリーバのおかげで狂人としての自分と闘いだします。

ジャック・クロフォード/ハーヴェイ・カイテル

今作ではウィルの同僚として登場するクロフォード捜査官です。一家殺人事件の解決に行き詰まり、ウィルとハンニバルの助けを借りました。ウィルを高く評価しており、前線に復帰してほしいと願っているので、平和な暮らしを望むウィルの奥さんからは少し疎まれています。 クロフォードは「羊たちの沈黙」でも登場するキャラクターで、クラリスをハンニバルのもとへ派遣する上司として登場します。今作と同様に捜査に行き詰まり、ハンニバルの助けを借りようとしています。ハンニバルとは直接的な関わりは少ないですが、物語の起点となっている人物です。

フレディ・ラウンズ/フィリップ・シーモア・ホフマン

新聞記者でダラハイド煽る記事を投稿したため、ダラハイドに殺害されてしまいます。ウィルがハンニバルが捕まえたときの記事も投稿しており、「病院に忍び込んでウィルのチューブ姿」を撮影するというすさまじい記者根性です。その為ウィルから疎まれていましたが、ウィルはダラハイドをおびき寄せる為にラウンズ記者を仕方なく利用しました。 ダラハイドの登場シーンで、ダラハイドが新聞記事の切り抜きを眺めているシーンがありますが、ラウンズの記事をマークしています。ダラハイドの崇拝するハンニバルをこき下ろすような記事を書いたラウンズは、既にダラハイドの怒りを買っていたのです。

「レッドドラゴン」小ネタ考察まとめ

次にレッドドラゴンの小ネタや考察をまとめました。「羊たちの沈黙」へとつながる部分も紹介していきます。

ラストシーンで女性FBI捜査官が会いに来る

ラストシーンでハンニバルは、「女性のFBI捜査官が会いに来る」といわれます。会いに来るという女性こそが「羊たちの沈黙」のクラリスなのです。「羊たちの沈黙」では、序盤でクラリスがハンニバルに会いに行くので、そこへとつながっています。 「ウィルは傷が治ったが、もう捜査には復帰しない」「連続殺人事件(バッファロービルが犯人)の解決の手立てがない」という2重苦のクロフォードがクラリスを派遣しました。クロフォードとしてはウィルに復帰してもらいたいと思います。しかし、ダラハイドの一件で家族まで巻き込んだ大惨事になってしまった為、ウィル復帰は叶わないのでしょう。

最後まで分からない展開

ダラハイドがリーバを自宅に連れ込み火を放つシーンですが、完全にダラハイドは死亡したかに見えます。自宅にいたのはダラハイドとリーバの二人だと思った方も多いと思いますが、ダラハイドの発砲後、倒れているのはダラハイドではありません。身代わりにされたのは、リーバに言い寄っていた同じ会社の同僚です。 初見では気づけそうにないほどダラハイド偽装工作は上手くできていましたが、意外なところに伏線が張られていました。リーバに言い寄っていた男性は殺される直前にリーバから「一週間のバカンスを楽しんで」と言われています。彼であれば、身代わりにしても一週間は騒動にならないと踏んだダラハイドの策略です。結果、検視の結果が出る前にウィル家に忍び込むことに成功したのでした。

冒頭の食事会での肉は人肉

冒頭の食事会とは、ハンニバルが音楽団員に夕食を振舞うシーンです。一人の婦人がハンニバルに「ところでこのディナーは何をつかっているのかしら?」と質問をします。それに対してハンニバルは「それを言ったら手が止まるでしょう」と返答をします。まさか人肉が出されているとは考えもしない音楽団員たち。絶対バレないと踏んで本当の事を言っているハンニバルは恐ろしい男です。 出された人肉は不愉快な演奏をした失踪中の音楽団員のものでした。「演奏シーンで顔をしかめるハンニバル」「失踪した団員の演奏は酷かったという団員達」「ハンニバルが捕まった後の新聞で、人肉を振舞うという記事が出ている」直接的な描写はありませんが、間違いなく音楽団員の肉でしょう。

「レッドドラゴン」ネタバレ結末まとめ

「レッドドラゴン」はハンニバルシリーズを観ている方も、観ていない方も楽しめる作品です。映画「ハンニバル」には無かったような謎解き要素が満載で、最後のどんでん返しには驚かされます。ここではまとめとして、「レッドドラゴン」での重要なポイントや捉え方も見ていきましょう。ハンニバルシリーズをさらに楽しむためにも参考にしていただければと思います。

  • ハンニバルとチルトン、クロフォードの人間関係
  • ハンニバルはただ協力するだけではなく、結果自分の欲しいものを手に入れている (ウィルへのトラウマ)(羊たちの沈黙では脱獄)
  • ハンニバルには解剖学や医学の知識がある

今作を観た後に「羊たちの沈黙」をもう一度見直すのも面白いかもしれません。また違った捉え方、楽しみ方が出来ます。 第4作目は「ハンニバルライジング」で、ハンニバルの出生を描いた物語です。「なぜハンニバルが食人鬼となったのか」「なぜ医学や解剖の知識があるのか」など全てが明らかになる作品ですので、ハンニバルをもっと知りたい方は是非ご覧になってみてください。

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