【羊たちの沈黙】ネタバレ結末!あらすじ・登場人物、隠された伏線についてまとめます

「羊たちの沈黙」は1990年に公開されたサスペンススリラー映画で、ハンニバルシリーズの第一作目です。アカデミー賞で5冠を獲得し、登場人物は人気キャラクター投票で1位を取るなど屈指の名作です。

最近では「ハンニバル」のドラマシリーズも放送していたので、興味を持った方も多いのではないでしょうか?今作は超人気キャラクターである「ハンニバル・レクター」の魅力やハンニバルシリーズの雰囲気の原点が分かる作品です。

クロフォードやバーニーといった、続編でも登場するキャラクターが出てきますので、ハン二バルシリーズを楽しむためにも、特に内容を抑えておきたい作品でしょう。

今回は「羊たちの沈黙」の小ネタや分かりにくい部分を紹介していきます。
強烈な映像インパクトが強い映画ですので、作りこまれている細部に目がいかない事も多い作品です。細かい部分を理解することで、ハンニバルの更なる魅力に気づき、世界観をより楽しむことが出来るでしょう。

「羊たちの沈黙」あらすじ

まずはあらすじを見ていきましょう。

ハンニバルへ会いに行くFBI訓練生クラリス

FBIの訓練生であるクラリス(ジョディ・フォスター)は、行動科学科のクロフォード主任捜査官(スコット・グレン)からある任務を命じられます。それは、巷で起きている連続猟奇殺人事件解決への助言を求める為、元精神科医で今は囚人であるハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)に会いに行く事でした。

クロフォードは囚人たちへアンケートを行い、連続猟奇殺人事件の犯人の手がかりにしようと考えていましたが、ハンニバルだけは協力をしてくれていなかったのです。

厳重に管理された牢獄に収容されたハンニバルと対面するクラリス。
上手くカモフラージュして、連続猟奇殺人事件に関するハンニバルの見解を探り出そうとするクラリスでしたが、簡単に見透かされ、ハンニバルの知性の前に圧倒されます。
しかし、ハンニバルは自分に対して誠実な態度をとったクラリスを気に入り、事件のヒントを出してくれます。

連続猟奇殺人犯が更なる犯行を

ハンニバルがくれたヒントを元に動き出したクラリス。一方では連続猟奇殺人事件は新たな展開を迎えていました。上議員の娘であるキャサリンが誘拐されてしまったのです。

連続猟奇殺人の犯人であるバッファロー・ビル(テッド・レビン)は被害者を誘拐して3日生かした後に殺害するという手法でしたので、事件解決は急を要する事態になります。

クラリスはハンニバルがくれたヒントはただの言葉遊びだということに気づき、本当のヒントをもらうために、独断で嘘をついてハンニバルへ交渉を行います。ハンニバルとクラリスの内容を盗聴していたのがチルトン博士(アンソニー・ヒールド)です。FBI訓練生であるクラリスが幾度もハンニバルに会いに来るので、重要な情報が分かるかもしれないという目論みでした。

会話の内容から「ハンニバルは殺人犯を知っている」と踏んだチルトン博士は、自らの出世のため上議員と直接コンタクトを取りました。クラリスの交渉条件が嘘だと判明し、上議員と本当の交換条件を結んだチルトン博士は、ハンニバルに犯人を教えるように交渉します。

ハンニバルの脱出

チルトン、上議員からの交渉条件を呑んだハンニバルは、上議員に犯人の情報を与えます。見返りに少し監視の弱くなった監獄に収容されるハンニバル。そこへクラリスが会いに来ます。

もらったヒントがまた言葉遊びだと気づいたクラリスは、本当の情報を教えてほしい旨を伝えます。ハンニバルは、クラリスの過去を教えてもらう代わりに答えると約束しました。お互いに質問に返答していく時間。しかしクラリスが質問する場面で、チルトンがやってきてクラリスは帰らされてしまいます。

その後ハンニバルの2度目の食事を要求します。警備員二人を殺害してハンニバルは脱走を成功させてしまいました。脱走に利用した救急車の乗員も皆殺しです。

猟奇殺人事件の終焉とハンニバル

クラリスは、ハンニバルにもらった様々なヒントを元に推理を行っていました。ハンニバルはクラリスに本当の分析を教えていたのです。一方で上議員やチルトンに伝えた情報は嘘下した。

ハンニバルの精神分析を信じて推理を行い、最初の被害者の父親に会いに行きます。そこで犯人の殺害目的に気づき、クロフォードに連絡をするクラリス。しかしクロフォードは「犯人の居場所に向かっている」といって移動中でした。

とはいえ何か手がかりを手に入れる為、野心家のクラリスは捜査を続行します。捜査線上に上がってきたリップマン夫人の家にクラリスは到着しました。

時を同じくして、犯人の家に到着したクロフォード一行。突撃の合図で室内に侵入する捜査官たち。しかし中はもぬけの殻でした。バッファロー・ビルが潜んでいたのはリップマン夫人宅だったのです。クラリスはバッファロー・ビルと対峙してなんとか射殺に成功して、事件を解決します。

その後クラリスは事件解決の功績を称えられ表彰されました。そこへハンニバルから電話が掛かってきます。内容はチルトンを殺害するということを示唆する内容です。ハンニバルは人ごみに紛れていました。

「羊たちの沈黙」登場人物

今作の登場人物を紹介していきます。主要キャラクターは今後の作品でも登場しますので、概要を確認しておきましょう。

ハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)

元精神科医で高い知性を持った囚人。人の臓器などを捕食する癖があります。自分に敬意を払わない無礼な人間に容赦しません。逆に自分に対して真摯に接してくれている人間には、ハンニバルも丁寧に接します。クラリスに興味があり、本作では捜査のヒントを多数残してくれました。

クラリス・スターリング(ジョディ・フォスター)

FBIの訓練生で野心家の女性です。幼いころに子羊を救えなかったというトラウマがあり、FBI捜査官として多くの人を救うことで、過去のトラウマを払拭したいと考えていました。今作ではハンニバルにトラウマを見破られますが、綺麗な容姿とハンニバルに対する真摯な態度気に入ってもらうことが出来ます。

バッファロー・ビル(テッド・レヴィン)

本作での猟奇殺人犯です。性倒錯者で太った女性の皮を剥いで、ドレスを作る為に犯行に及んでいました。ハンニバルは関わりはありませんでしたが、蛾を遺体の体内に入れたりしたことや、犯行の手順などから見事にバッファロー・ビルの精神を分析していました。最期は上議員の娘を誘拐しますが、クラリスに射殺されて終わります。

クロフォード主任捜査官(スコット・グレン)

FBIの主任捜査官でクラリスを気にかけてくれています。殺人現場でクラリスに気を遣ったり、クラリスを擁護するような発言も多く、世の中が男性社会なことを示唆するのに一役買っています。ハンニバルは「クロフォードはクラリスを抱きたいと思っている」とクラリスに伝えますが、真偽のほどは分かりません。

チルトン博士(アンソニー・ヒールド)

ハンニバルが収容されている精神病棟の院長です。ハンニバルに対して無礼を働いているため、ハンニバルからは非常に嫌われています。手柄欲しさに盗聴を行うなど卑劣な部分も描かれているのも特徴です。ハンニバルがチルトンを殺害する内容を電話でクラリスに伝えているときに、チルトンはハンニバルが近くにいる事には気づいていませんが、警備員に囲まれて怯えています。自分がハンニバルに狙われることが分かっているのでしょう。

バーニー(フランキー・R・フェイソン)

バーニーはハンニバルが収容されていた監獄の看守です。ハンニバルに対して真摯な対応をしていたため、ハンニバルからは信頼されていました。ハンニバルが拘束具を装着されて移送されている時もバーニーだけは申し訳なさそうな顔をしていました。

羊たちの沈黙の名セリフや小ネタは?

ハンニバルがクラリスとの電話で言ったセリフで、「親しい友人=チルトン」「食事=殺害」という意味で、これからチルトンを殺害しに行くという意味です。ハンニバルは電話を切った後に、怯えるチルトンの方へ向かって人ごみに消えていきます。ここでは本編の隠された小ネタや伏線について解説していきます。

ハンニバル「ありがとう」

ハンニバルが拘束具を装着されて移送されている際に、バーニーに対していったセリフです。バーニーはハンニバルに敬意を払って接していました。窮屈な拘束具を装着させられているハンニバルを見て申し訳なさそうにしているバーニーに対して、ハンニバルは今までの感謝の気持ちを込めて「ありがとう」と言いました。
猟奇殺人者ながら、素直に感謝の気持ちを言葉にできる所にも魅力を感じます。

ハンニバルは犯人を知らない

クラリスやチルトンはハンニバルが直接犯人を知っていると思い、交渉を行っています。しかし実際はハンニバルは犯人を知りません。しかしその巧みな会話と精神分析で、まんまと騙されています。羊たちの沈黙は、ハンニバルの手を借りてクラリスが事件を解決する話です。しかし見方を変えると、ハンニバルが連続猟奇殺人事件やクラリス、チルトンを利用して脱走する話にも見えます。

パッケージやタイトルの意味

「羊たちの沈黙」というタイトルは、クラリスのトラウマについての内容です。クラリスは今でも救えなかった羊たちの鳴き声が聞えてくると言います。羊たちを沈黙させる為に奮闘するクラリスが主人公の映画ですので、タイトルにもなっています。

また、「羊たちの沈黙」のパッケージには、女性の口に蛾が止まっている映像が使用されています。ドクロメンガタスズメ蛾という蛾で、意味は変身、変化の象徴。
作中に出てくるという理由でパッケージに使用されているという以外にも、ハンニバルや凶悪性からクラリスへ深い愛情を見せる変化や、クラリスの成長や変化も示唆しています。もちろん映画ですので、捉え方は人それぞれですので、正解はありません。

「ハンニバルシリーズ」における羊たちの沈黙でおさえておきたいこと

いかがでしたでしょうか?「羊たちの沈黙」はハンニバルが警備員に噛みつくインパクトのあるシーンや、ハラハラさせるような雰囲気だけでなく、脚本も細部まで作りこまれた名作です。最後にこれからハンニバルシリーズを楽しむ方の為に、羊たちの沈黙でおさえておきたい内容をまとめます。

<ハンニバルとクラリスの関係>

ハンニバルは猟奇殺人鬼、もっと言えば食人鬼です。女性でなくとも近寄りがたいですし、恐怖を感じるのは当たり前でしょう。しかしハンニバルとクラリスは手を触れ合わるシーンや、クラリスが「ハンニバルは私を襲わない」と確信しているセリフから奇妙な関係にあります。

続編ではもう囚人ではないハンニバルですが、クラリスに追われる立場になります。
しかしその中でもハンニバルはクラリスを大切に扱っているのです。ハンニバルは残虐な殺人を起こしていく一方で、クラリスには深い愛情を見せています。
ハラハラする雰囲気の中で、矛盾した二人の関係は独特な感覚にさせられるでしょう。

<ハンニバルの極端な2面性>

ハンニバルはクラリスや看守のバーニーには一切手を出しません。しかし自分に対して無礼な人間には容赦しないです。羊たちの沈黙では、顔を食い破ったり、死体を宙づりにしたりとグロテスクな殺人を行っています。

続編での「ハンニバル」では今作以上にグロテスクな描写が多いです。
その反面クラリスに見せる態度も今作以上に愛情深くなっているので、両極端の性格がハンニバルの中に感じ取れます。凶暴さと愛情深さを、「ハンニバル」の新たな登場人物に対してどのタイミングで出してくるのかも注目です。

続編の「ハンニバル」はクラリスとハンニバルの関係に注目する事と、ハンニバルというキャラクターの更なる魅力に注目です。その後の続編となる「レッドドラゴン」「ハンニバル・ライジング」は過去の物語になりますので、ハンニバルが気に入った方は、ぜひ過去の物語も楽しまれてください。

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